ライブラリ
内容
親ページ: IntegratedLibrary のパネル
ライブラリ（Libraries）パネルを使用して、SOLIDWORKS PCB で現在使用できるライブラリ内のコンポーネントにアクセスします。
概要
ライブラリ（Libraries）パネルでは、SOLIDWORKS PCB で現在使用できるライブラリ内のコンポーネントを参照して配置できます。
パネルへのアクセス
ライブラリ（Libraries）パネルを表示するには、表示（View） | システム（System） 
ボタンをクリックします。このパネルからは、開かれているプロジェクトの一部であるライブラリや、常駐ライブラリとしてインストールされているライブラリに直接アクセスできます。
コンテンツおよび用途
SOLIDWORKS PCB では、コンポーネントやフットプリントなどのモデルは、次の条件を満たす使用可能なライブラリからのみ使用できます。
- アクティブ プロジェクト（プロジェクト（Projects）パネルで現在選択されているプロジェクト）に属している。
- SOLIDWORKS PCB にインストール済みである。
- 定義された検索パスに存在している。検索パスはプロジェクト固有の設定であるため、アクティブ プロジェクトで定義された検索パスにのみアクセスできます。
ライブラリが使用可能になったら、それらのいずれかのライブラリの内容がライブラリ（Libraries）パネルに表示されて、そのライブラリを参照できるとともに、そのライブラリを使用してコンポーネントを配置できます。
ライブラリの使用可能化
ライブラリを使用可能にするための 3 つの方法はすべて、使用可能なライブラリ（Available Libraries）ダイアログで構成します。パネルの上部にある 
ボタンをクリックして、このダイアログを開きます。使用可能なライブラリ（Available Libraries）ダイアログにある 3 つのタブについては、後続の各セクションで説明します。
プロジェクト タブ
このタブには、アクティブ プロジェクト（プロジェクト（Projects）パネルで現在選択されているプロジェクト）の一部であるすべてのライブラリが一覧表示されます。
ライブラリをプロジェクトに追加するには、ライブラリへ追加（Add Library）ボタンをクリックします。開く（Open）ダイアログが開いたら、プロジェクト（およびこのリスト）に追加するライブラリ ファイルを探して選択します。
次のタイプのライブラリ ファイルがプロジェクト ライブラリとしてサポートされています。
- 統合ライブラリ（*.IntLib）
- 回路図ライブラリ（*.SchLib）
- フットプリント ライブラリ（*.PcbLib）
- PCB3D モデル ライブラリ（*.PCB3DLib） – レガシーのみ。
- Sim モデル ファイル（*.Mdl）
- Sim 分岐回路ファイル（*.Ckt）
- SIMetrix モデル ライブラリ（*.LB）
上へ移動（Move Up）ボタンと下へ移動（Move Down）ボタンを使用して、ライブラリの検索順序を定義できます。
インストール済みタブ
このタブには、すべてのインストール済みライブラリが一覧表示されます。このリストは SOLIDWORKS PCB 環境の設定であり、このリストに追加されたライブラリはすべてのプロジェクトで使用可能になり、このリストは複数のデザイン セッションにまたがって保持されます。プロジェクト ライブラリは、このリストに追加できますが、初期状態ではこのリストに含まれていません。
インストール（Install）ボタンをクリックして開く（Open）ダイアログを開いて、リストに追加するライブラリを探して選択できます。
次のタイプのライブラリ ファイルがインストール済みライブラリとしてサポートされています。
- 統合ライブラリ（*.IntLib）
- 回路図ライブラリ（*.SchLib）
- フットプリント ライブラリ（*.PcbLib）
上へ移動（Move Up）ボタンと下へ移動（Move Down）ボタンを使用して、ライブラリの検索順序を定義できます。
検索パス タブ
このタブには、プロジェクトのライブラリ検索パスで見つかったすべてのライブラリが一覧表示されます。これらのパスは、プロジェクトのオプション（Options For Project）ダイアログの検索パス（Search Paths）タブで定義します。パス（Paths）ボタンをクリックすると、このタブに直接移動して、追加の検索パスを定義したり、既存の検索パスを必要に応じて変更したりできます。
リフレッシュ（Refresh）ボタンをクリックすると、検索パスを再調査して、ライブラリ リストを最新の内容に更新できます。
次のタイプのライブラリ ファイルが検索パス ライブラリとしてサポートされています。
- フットプリント ライブラリ（*.PcbLib）
- Sim モデル ファイル（*.Mdl）
- Sim 分岐回路ファイル（*.Ckt）
- PCB3D モデル ライブラリ（*.PCB3DLib） – レガシーのみ。
このタブ内のライブラリは、表示されている順序で検索されます。順序はパス（Paths）ボタンをクリックして定義できます。
ライブラリ パネルのセクション
このパネルはいくつかのコントロールと領域で構成されており、次の画像ではそれぞれの機能を示しています。
ライブラリ（Libraries）パネルを使用して、コンポーネントを検索してデザイン内に配置します。
現在のライブラリの内容の参照と配置
このパネルの上部にあるドロップダウン メニューには、アクティブ プロジェクトで使用できるライブラリが一覧表示されます。このリストでライブラリを選択すると、そのライブラリがこのパネル内のアクティブ ライブラリになります。
ドロップダウン矢印をクリックしてライブラリを選択します。
パネルの参照モード設定に応じて（次の画像を参照）、次のタイプのライブラリ ファイルを一覧表示できます。
- 回路図コンポーネント ライブラリ（*.SchLib、*.Lib）
- フットプリント ライブラリ（*.PcbLib、*.Lib）
- PCB3D モデル ライブラリ（*.PCB3DLib） – レガシーのみ。
- 統合ライブラリ（*.IntLib）
ライブラリ タイプ別の参照モードの設定
ドロップダウン リストに表示されるライブラリのタイプは、選択されたパネル参照モードに応じて変化します。このモード自体を設定するには、ドロップダウン フィールドの右端にある 
ボタンをクリックしてアクセスできる次のオプションを使用します。
パネルに表示するライブラリのタイプを設定します。
- コンポーネント（Components） – このオプションを有効にすると、コンポーネント ライブラリが表示されます（SchLib や IntLib のライブラリ タイプを含む）。
- フットプリント（Footprints） – このオプションを有効にすると、フットプリント ライブラリが表示されます（PcbLib ライブラリ タイプや IntLib ライブラリ内のフットプリントを含む）。
- 3D モデル（3D Models） – このオプションを有効にすると、PCB3D モデル ライブラリが表示されます。現在では 3D モデルは、フットプリント ライブラリ内のフットプリントに組み込まれています。
どの時点においても、任意の参照モードを組み合わせて有効にできます。有効化された参照モードに応じて、ドロップダウン リストが更新されます。統合ライブラリにはすべてのタイプのコンポーネント/モデルを含めることができるため、有効化された参照モードごとに、それらのライブラリの別々のエントリがリストに表示されます。
コンポーネント情報の表示
SOLIDWORKS PCB を初めてインストールすると、ライブラリ（Libraries）パネルには、各コンポーネントのコンポーネント名（Component Name）、説明（Description）、およびライブラリ（Library）のフィールドが表示されます。これらの列の表示/非表示と表示順序を変更できます。
列の表示/非表示を変更するには、いずれかの列ヘッダー（またはコンポーネント名）を右クリックして、コンテキスト メニューから列の選択（Select Columns）を選択して、パラメータ列を選択（Select Parameter Columns）ダイアログを開きます。
右クリックして、どの列を表示するかを構成します。
パラメータ列を選択（Select Parameter Columns）ダイアログで、目的のパラメータ列を選択して、追加（Add）ボタンまたは削除（Remove）ボタンを使用して、既知のパラメータ（Known Parameters）リストと選択したパラメータ（Selected Parameters）リストの間でそのパラメータ列を移動します。任意のエントリをダブルクリックして、そのエントリを現在のリストからもう一方のリストに移動することもできます。パラメータのリストは、使用可能なライブラリ内のすべてのコンポーネントにまたがるすべてのパラメータに基づいて作成されています。
このダイアログを使用してライブラリ（Libraries）パネル内のパラメータを追加または削除します。
選択されたコンポーネントの配置
目的のコンポーネントが見つかったら、次のいずれかの方法を使用してそのコンポーネントをアクティブ ドキュメントに配置します。
- パネルの上部にある配置（Place）ボタンをクリックします。
- リスト内でそのコンポーネントをダブルクリックします。
- そのコンポーネントをクリックしたまま、ドキュメントにドラッグ アンド ドロップします。
そのコンポーネントがカーソル上にフローティング状態で表示されます。コンポーネントがフローティング状態のときに、次の操作を実行できます。
- スペースバーを押して、そのコンポーネントを反時計回りに 90° ずつ回転します。時計回りに回転するには、Shift + スペースバーを押します。
- X または Y キーを押して、コンポーネントをそれぞれ X 軸または Y 軸に沿って反転します。
- Tab キーを押してコンポーネントのプロパティ ダイアログを開いて、配置前にプロパティを編集できます。
-
PCB コンポーネント フットプリントの場合は、L キーを押して、そのフットプリントを基板の反対側に反転できます。
コンポーネントを配置したら、別のコンポーネントがカーソル上に表示されて、配置可能な状態になります。引き続きこのコンポーネントの追加のインスタンスを配置するか、右クリックして（または Esc キーを押して）、このコンポーネントの配置を終了します。コンポーネントをクリックおよびドラッグして配置する場合は、当該コンポーネントの単一のインスタンスのみが配置され、配置モードはその時点で終了します。
コンポーネントの検索
必要なコンポーネントが含まれているライブラリがわかっている場合は、使用可能なライブラリ（Available Libraries）ダイアログでそのライブラリを追加できます。
現在のライブラリ内のコンポーネントのフィルタリング
現在のライブラリ内のコンポーネントを見つけるには、コンポーネントのリストをスクロールしてそのコンポーネントを探すか、コンポーネント名（Component Name）フィールドに含まれている文字列をフィルタ フィールドで指定して検索を実行します。
コンポーネントのリストを名前でフィルタリングして、必要なコンポーネントをすばやく見つけることができます。
逐次検索
逐次検索とは、検索語の入力途中で実行される検索のことです。現在のライブラリで逐次検索を実行するには、コンポーネント リストの最初のエントリをクリックして、検索するコンポーネント名の入力を開始します。リストでは、入力した文字列が名前に含まれているコンポーネントに自動的にジャンプします。異なる列の値に基づいて逐次検索を実行するには、その列をドラッグ アンド ドロップして左端の列位置に移動します。
逐次検索を使用して Diode で始まる名前を持つコンポーネントをまず見つけます。
複数のライブラリにまたがる検索
目的のコンポーネントが含まれているライブラリがわからない場合や、そのコンポーネントが使用可能かどうかもわからない場合でも、そのコンポーネントを検索できます。コンポーネントを検索するには、パネルの上部にある検索（Search）ボタンをクリックして、ライブラリ検索（Libraries Search）ダイアログを開きます。
検索プロセスの概要は次のとおりです。
- 検索を実行するには、現在の検索スコープ（Scope）設定に従って検索先にできるすべてのライブラリに適用されるフィルタ（Filter）を定義します。
- スコープ（Scope）には、検索先となるライブラリのタイプが含まれます。一度に 1 つのタイプのみを選択できます（コンポーネント、フットプリント、または 3D モデル）。
- スコープ（Scope）では、検索先となるライブラリを定義します。これらのライブラリは、SOLIDWORKS PCB から現在アクセスできるライブラリ（使用可能なライブラリ（Available Libraries））、または任意のフォルダ内のすべてのライブラリ（パス上のライブラリ（Libraries on path））です。
- 任意のパス上のライブラリ内を検索する場合は、検索先は特定のフォルダであり、サブディレクトリも検索先に含めることができます（サブディレクトリも含める（Include Subdirectories）オプション）。
- スコープを前回の検索を絞り込む（Refine last search）に設定することで、検索結果内を検索することもできます。
ライブラリ検索（Libraries Search）ダイアログを使用してコンポーネントまたはフットプリントを検索します。
検索フィルタの設定
ダイアログのフィルタ（Filter）領域では、検索に適用されるテキストを定義します。次の 3 つの領域を構成する必要があります。
- フィールド（Field） – これは、検索対象となるコンポーネントの属性です。コンポーネントまたはフットプリントの任意の属性（名前（Name）、説明（Description）、コメント（Comment）、フットプリント（Footprints）など）、またはコンポーネントに追加された任意のパラメータを指定できます。
- 演算子（Operator） – 一致を判断する方法を定義します。これは、値がと等しい（equal）、を含む（contains）、で始まる（starts with）、またはで終わる（ends with）のいずれかになる場合として指定できます。「と等しい（equal）」を指定した場合は、文字列が完全一致する必要があるため、検索文字列が正しくて過不足がないという確証がある場合にのみ、この値を指定してください。
- 値（Value） – 選択した演算子（Operator）に従って一致判定される、選択したフィールド（Field）で検索する文字列を指定します。
スコープの設定
基本的に、次の 2 つの検索のアプローチがあります。
- SOLIDWORKS PCB で現在使用できるライブラリ（ライブラリ（Libraries）パネルの上部にあるドロップダウンに表示されるライブラリのリスト）。
- 特定のフォルダおよびサブディレクトリ（該当するオプションが選択されている場合）に格納されているライブラリ。
検索を実行すると、定義されたスコープ（使用可能なライブラリまたは指定した検索パス上のライブラリ）に含まれるすべてのライブラリ内で見つかった、選択された検索タイプ（コンポーネント/フットプリント/PCB3D モデル）のすべてのアイテムが返されます。たとえば、ハード ディスク上の特定のフォルダ内のライブラリにあると思われるコンポーネントを検索するとき、そのライブラリが使用可能なライブラリ（Available Libraries）に現在表示されていない場合は、検索を次のように定義します。
- ダイアログのオプション（Options）領域で、検索タイプ（Search type）をコンポーネント（Components）に設定します。
- スコープ（Scope）領域で、パス上のライブラリ（Libraries on path）オプションを選択します。
- パス（Path）領域で、検索先にするライブラリ ドキュメントが格納されているフォルダのパスを指定します。
- 検索（Search）ボタンをクリックします。
詳細なクエリ検索
デフォルト モードでは、実際には、ライブラリ検索（Libraries Search）ダイアログによってフィルタ設定がクエリに変換され、現在スコープの対象となっているライブラリに適用されます。このクエリを表示したり、独自のクエリを手動で入力したりするには、
をクリックしてダイアログを詳細モードに切り替えます（次の画像を参照）。
詳細モードでは、どのような複雑なクエリでも定義できます。
このダイアログの上部セクション（Query Editor セクション）では、論理クエリを入力してフィルタを作成できます。このモードでは、このフィールドにクエリを直接入力します。クエリ キーワードのヘルプ情報を参照するには、ヘルパー（Helper）ボタンをクリックして、クエリ ヘルパー（Query Helper）ダイアログを開きます。
クエリ ヘルパーを使用して、クエリ キーワードを検索してその説明を参照します。キーワードをクリックして F1 キーを押すと、そのキーワードに関する情報が表示されます。
クエリとクエリ ヘルパーの使用に関する注記:
- クエリ ヘルパー（Query Helper）ダイアログの上部セクションで、使用可能なライブラリ機能とシステム機能を使用してクエリ式を作成します。
- クエリ ヘルパー（Query Helper）ダイアログの中央のセクションには、式を作成するときに使用できる一連の演算子が示されています。
- 構文をチェック（Check Syntax）ボタンをクリックして、式が構文的に正しいことを確認します。
- 必要な内容のクエリ式を定義した後に、OK をクリックすると、ライブラリ検索（Libraries Search）ダイアログの Query Editor セクションにそのクエリが読み込まれ、検索を開始する準備が整います。
- ライブラリ検索（Libraries Search）ダイアログのクリア（Clear）ボタンをクリックして、ダイアログの Query Editor セクションに表示されている現在のクエリ式をクリアします。
検索結果
検索条件を定義したら、検索（Search）ボタンをクリックして検索を開始します。ライブラリ検索（Libraries Search）ダイアログが閉じ、ライブラリ（Libraries）パネルのクエリー結果（Query Results）というタイトルのライブラリ ドロップダウン リスト内の新しいエントリの下に検索結果が一覧表示されます（次の画像を参照）。
検索結果がライブラリ（Libraries）パネルに表示されます。
右クリック メニュー
このパネルを右クリックして表示されるポップアップ メニューから、次のコマンドを選択できます。
- ライブラリのリフレッシュ（Refresh Library） – このコマンドを使用して、パネル内のアクティブ ライブラリの内容をリフレッシュします。このコマンドは、複数のユーザーが（ネットワークを介して）同じ共有ライブラリから作業している場合に特に役立ちます。
- Place[ComponentName/FootprintName] – このコマンドを使用して、現在選択されているコンポーネントまたはフットプリントをそれぞれアクティブな回路図ドキュメントまたは PCB ドキュメントに配置します。
- 参照（References） – このサブメニューは、現在選択されているコンポーネントに 1 つまたは複数の ComponentLink パラメータ ペアが定義されている場合にのみ表示されます。このメニューの項目から、各種のリンクされたドキュメント（データシート、Web ページ、テキスト ドキュメントなど）にアクセスできます。
- 列の選択（Select Columns） – このコマンドを使用してアクセスできるパラメータ列を選択（Select Parameter Columns）ダイアログでは、このパネルのリスト領域に表示するパラメータ情報の列を指定できます。
- コンポーネントを編集（Edit Component）/フットプリントを編集（Edit Footprint） – このコマンドは、それぞれ回路図ライブラリ（*.SchLib）またはフットプリント ライブラリ（*.PcbLib）がパネル内で参照されているときに使用可能になります。このコマンドにより、現在選択されているコンポーネント/フットプリントのソース ライブラリが開かれ、そのコンポーネント/フットプリントがデザイン エディタ ウィンドウ内でアクティブ状態になって、編集可能になります。