基板オプション

親ページ: PCB ダイアログ

基板オプション(Board Options)ダイアログ。

概要

このダイアログには、アクティブな PCB ドキュメントにのみ影響を及ぼす、測定単位、シート表示、スナップ設定などの幅広いオプションが用意されています。プリファレンス(Preferences)ダイアログですべての PCB ドキュメントを対象に設定するグローバル オプションとは異なり、これらはまとめてローカルレベルのオプションと考えることができます。

アクセス

このダイアログには、PCB エディタと PCB ライブラリ エディタの両方からアクセスできます。

  • PCB エディタ - メイン メニューからホーム(Home) | 基板(Board) | をクリックします。または、ワークスペース内で右クリックし、コンテキスト メニューのオプション(Options) » 基板オプション(Board Options)コマンドを使用します。
  • PCB ライブラリ エディタ - メイン メニューからホーム(Home) | 基板(Board) | をクリックします。または、ワークスペース内で右クリックし、コンテキスト メニューのオプション(Options) » ライブラリ オプション(Library Options)コマンドを使用します。

オプション/コントロール

測定単位

  • 単位(Unit) - 現在の PCB ドキュメントのデフォルトの測定単位をここで選択します。メートル単位(mm)またはインチ単位(mil)のいずれかをクリックして選択します。デフォルトの単位は、画面上またはレポートに距離関連の情報を表示するために使用されます。
デフォルトの単位は、ダイアログの編集フィールドで距離関連の情報を指定するときに単位サフィックス(mm または mil)を入力しない場合は、常に使用されます。Ctrl + Q ショートカット キーを使用すると、ダイアログで現在使用されている測定単位をメートル単位(mm)とインチ単位(mil)の間ですばやく変更することができます。このことはダイアログにのみ影響し、基板で使用される実際の測定単位は変更されません。

基板で使用される測定単位は、リボン メニューのホーム(Home) | グリッドと単位(Grids and Units)領域にある および ボタンを使用して直接変更することもできます。

デジグネータ ディスプレイ

最終的なデジグネータ文字列は非常に長くなる可能性があるため、マルチチャネル デザインへの配置が困難になる場合があります。名前を短縮する命名オプションを選択することも、代わりに元の論理コンポーネント指定のみを表示することもできます。たとえば、C30_CIN1C30 として表示されます。もちろん、この場合、コンポーネント オーバーレイ上の各チャネルを囲むボックスを描画するなど、個別のチャネルであることを示すために、基板に他の何らかの表記を追加する必要があります。このフィールドを使用して、デジグネータの表示方法を指定できます。次のオプションを使用できます。

  • Display Physical Designators - 物理デジグネータを表示するには、このオプションを選択します。これらは、回路図ソース ドキュメントのコンパイル済みタブ ビューに表示されるデジグネータです。マルチチャネル デザインの場合、プロジェクトのオプション(Options for Project)ダイアログの Multi-Channel タブにあるデジグネータ形式(Designator Format)フィールドを使用してデジグネータ形式を指定します。物理デジグネータは一意です(R1_CH1 など)。
  • Display Logical Designators - 論理デジグネータを表示するには、このオプションを選択します。これらは、回路図ソース ドキュメントのエディタ(Editor)タブ ビューに表示されるデジグネータです。論理デジグネータは一意ではありません。たとえば、物理デジグネータ R1_CH1 は単に R1 になります。
マルチチャネル デザインでコンポーネントの論理デジグネータを表示するように選択した場合、それらのデジグネータは、PCB と、生成されるすべての出力(印刷やガーバーなど)に表示されます。それに対し、一意の物理デジグネータは、部品表の生成時に常に使用されます。

配線ツール パス

  • レイヤ(Layer) - このフィールドでは、(デザインで現在使用可能なすべてのレイヤの中から)基板の配線ツール パスを定義するメカニカル レイヤを選択します。基板の 3D 表示でこのパスの表示を制御するには、ビューの構成(View Configurations)ダイアログ(3D 表示モードで L キーを押してアクセス)の物理材料(Physical Materials)タブにあるルート ツール パスを表示(Show Route Tool Path)オプションを使用します。

シートの位置

ダイアログのこの領域には、PCB シートに関連するコントロールが用意されています。PCB シートは、2D レイアウト モードで印刷ページを表現するための特殊な描画機能です。シートはデザイン オブジェクトではなく、メカニカル レイヤに配置されたオブジェクト(寸法、注釈、タイトル ブロックなど)の操作用に設計された表示機能です。新しい PCB ファイルを作成すると、デフォルトのシートが自動的に作成されます。初期状態では表示されませんが、有効にすると、ワークスペースに存在するデザイン オブジェクトの背後に白い形状として表示されます。

  • X - このフィールドを使用して、シートの左下隅の X(水平)座標を入力します。
  • Y - このフィールドを使用して、シートの左下隅の Y(垂直)座標を入力します。
座標は、絶対原点(ワークスペースの左下隅)を基準に測定されます。距離は、基板のデフォルトの単位に関係なく、メートル単位またはインチ単位のいずれかで定義できます。サイズの入力時に単位を指定するには、値にサフィックス mm または mil を追加します。
PCB(基板形状)の位置は絶対原点から参照されるため、シートの位置に合わせて PCB の位置が変更されることはありません。絶対原点の参照点を表示するには、ビューの構成(View Configurations)ダイアログの表示オプション(View Options)タブにある原点マーカー(Origin Marker)オプションを有効にします。
  • 幅(Width) - このフィールドを使用して、ユーザー定義のシート幅を入力します。
  • 高さ(Height) - このフィールドを使用して、ユーザー定義のシート高さを入力します。
  • シートを表示(Display Sheet) - ワークスペースにシートを表示するには、このオプションを有効にします。シートは、このオプションを無効にすることによって、いつでも非表示にすることができます。すべてのリンクされたメカニカル レイヤも非表示になります。
  • リンクされたレイヤに合わせてサイズを自動調整(Auto-size to linked layer) - このオプションを有効にすると、ホーム(Home) | 基板(Board) | » シートを自動配置(Auto-Position Sheet)コマンドを使用して、リンクされたメカニカル レイヤ上のオブジェクトがちょうど収まるようにシートのサイズを自動的に変更できます。
SOLIDWORKS PCB の \Templates サブフォルダには、各種の用紙サイズに対応したシート境界を含むさまざまなテンプレート PCB ファイルが格納されています。適切なサイズのテンプレートを開いて、関連するメカニカル レイヤの内容を現在の PCB 設計にコピーしてください。

ユニーク ID

基板の現在の一意識別子。一意の ID(UID)は、該当する基板を一意に識別するためにシステムによって生成される値です。新しい UID 値は、このフィールドに直接入力できます。

  • リセット(Reset) - このボタンをクリックすると、システムによって基板の新規 UID が生成されます。

スナップ オプション

  • グリッドにスナップ(Snap To Grids) - 基板に定義されたデフォルトの格子状グリッドにカーソルがスナップされるようにするには、このオプションを有効にします。
  • 線形ガイドにスナップ(Snap To Linear Guides) - 手動で配置した線形スナップ ガイドにカーソルがスナップされるようにするには、このオプションを有効にします。
  • ポイント ガイドにスナップ(Snap To Point Guides) - 手動で配置したポイント スナップ ガイドにカーソルがスナップされるようにするには、このオプションを有効にします。
  • オブジェクト軸にスナップ(Snap To Object Axis) - 配置済みオブジェクトのホットスポットに近接するように作成された動的整列ガイドにカーソルがスナップされるようにするには、このオプションを有効にします。
    • 詳細(Advanced)/簡易(Simple) - この機能の詳細オプションにアクセスするには、このコントロールを使用します。
  • オブジェクト ホットスポットにスナップ(Snap To Object Hotspots) - 配置済みオブジェクトのホットスポットに(X 軸と Y 軸の両方で)同時に近づいたときにカーソルがスナップされるようにするかどうかを切り替えるには、このオプションを使用します。
    • 範囲(Range) - このフィールドを使用して、エレクトリカル グリッド範囲を定義します。この値は、電気オブジェクトがスナップ グリッド上にない場合でも、カーソルがそのオブジェクトのホットスポットにスナップされるようにするには、ホットスポットにどの程度近づく必要があるかを示すものです。通常、エレクトリカル グリッド範囲は、スナップ グリッドよりも多少小さく設定します。たとえば、スナップ グリッドが 50mil に設定されている場合、適切なエレクトリカル グリッド範囲は 30mil です。値を直接入力するか、フィールドのドロップダウンに事前に定義されている値のいずれかを選択します。
    • すべてのレイヤでスナップ(Snap On All Layers) - 表示されているあらゆるレイヤ上のあらゆる電気オブジェクトにカーソルがスナップされるようにするには、このオプションを有効にします。このオプションを無効にすると、現在選択しているレイヤに配置されているオブジェクトのみがカーソルで認識され、スナップ先もそれらに限定されます。
シングル レイヤ モードでは、エレクトリカル グリッドは現在のレイヤ上の電気オブジェクトにのみ適用されます。
  • 基板外形にスナップ(Snap To Board Outline) - 基板外形にカーソルがスナップされるようにするには、このオプションを有効にします。このオプションは、特に、基板のコーナーや頂点がスナップ グリッド上にない場合に、PCB に寸法付けするときに役立つことがあります。
  • アークの中心にスナップ(Snap To Arc Centers) - 配置済みアーク オブジェクトの中心にカーソルがスナップされるようにするには、このオプションを有効にします。

詳細オプション - オブジェクトの軸にスナップ

  • 近い範囲(Near Range) - このフィールドでは、有効にしたオブジェクトからカーソルまでの距離を指定し、その距離を基準にカーソルがそのオブジェクトのホットスポットからシステム生成の動的整列ガイドにスナップされるようにします。
  • 近いオブジェクト(Near Objects) - 目的のデザイン オブジェクトにカーソルが近づいたときに、それらのオブジェクトをスナップ ポイント ソースとして使用する場合は、このオプションを有効にします。
  • 離れたオブジェクト(Far Objects) - 近い範囲(Near Range)で指定した距離よりも、目的のデザイン オブジェクトからカーソルが離れたときに、それらのオブジェクトをスナップ ポイント ソースとして使用する場合は、このオプションを有効にします。この距離より離れると、有効にしたオブジェクトのホットスポットからシステム生成の動的整列ガイドにカーソルがスナップされます。

追加のボタン

  • グリッド(Grid) - このボタンをクリックすると、グリッド マネージャ(Grid Manager)ダイアログにアクセスして、基板のデフォルトのスナップ グリッドおよびユーザー定義のスナップ グリッドを管理できます。
  • ガイド(Guides) - このボタンをクリックすると、スナップ ガイド マネージャ(Snap Guide Manager)ダイアログにアクセスして、基板にさまざまな手動スナップ ガイドおよびスナップ ポイントを定義して管理できます。

 

アクティブ ドキュメント内の選択したテキストや画像に関する問題を報告します。