シート エントリ

親ページ: Sch のオブジェクト

配置されたシート エントリ。

概要

シート エントリは、シート シンボル内に属する電気設計プリミティブです。シンボルの入力/出力ポートを指定するためにシート シンボル内に配置されます。シート エントリは、シンボルが表すソース回路図サブシートに配置されるポートに相当します。

入手性

シート エントリは回路図エディタのみで配置できます。配置するには、メイン メニューからホーム(Home) | 回路要素(Circuit Elements) |  をクリックします。

配置

コマンドを起動すると、カーソルが十字に変わり、シート エントリの配置モードが開始されます。配置は、次の一連の操作を実行して行います。

  1. カーソルにアタッチされたシート エントリを、シートに配置されたシート シンボル上に移動します。
  2. シート シンボルのエッジを基準にシート エントリの位置を調整し、クリックするか、Enter キーを押して、必要なエッジにシート エントリを固定して、配置を完了します。
  3. さらにシート エントリの配置を続行します。または、右クリックするか、Esc キーを押して配置モードを終了します。
シート エントリの色は、正確に配置するのに役立ちます。シート シンボル外部では、エントリがグレーアウトされて、配置できなくなります。シート シンボル上では、エントリが青になり、その場所に有効に配置できることが示されます。配置されると、エントリの色が、フィルの色(Fill Color)プロパティで定義された元の色に戻ります。

シート エントリがまだカーソル上にフローティングしており、シート シンボルの境界内にあるときに、Tab キーを押して、関連するプロパティ ダイアログにアクセスします。ダイアログでは、シート エントリのプロパティをその場で変更できます。

配置中に属性を変更できますが(Tab キーを押して、関連するプロパティ ダイアログを表示します)、変更した値がその後の配置のデフォルト設定になることに留意してください。

グラフィック エディット

この編集方法では、配置されたシート エントリ オブジェクトをワークスペース内で直接選択し、その場所をグラフィカルに変更することができます。

シート エントリは、その I/O タイプ(I/O Type)シート エントリ(Sheet Entry)ダイアログからアクセス)を変更することで、その形状に関してのみ調整できます。そのため、シート エントリ オブジェクトを選択しても、編集ハンドルは表示されません。

選択されたシート エントリ。

  • 必要に応じて、シート エントリをクリックし、その親シート シンボル内でドラッグして再配置します。
  • Ctrl キーを押したまま、シート エントリをクリックしてドラッグし、シートの現在のシート シンボルから別のシート シンボルに移動します。シート エントリがソース シート シンボルの境界を越えたら、Ctrl キーを放すことができます。
  • シート エントリをクリックし、シート シンボルの境界外にドラッグすると、エントリの新しい場所が含まれるようにシート シンボルが自動的にサイズ変更されます。
  • 次の方法でシート エントリ オブジェクトの名前のテキストを定位置で編集できます。
    1. シート エントリを 1 回クリックして選択します。
    2. もう一度クリックして(または Enter キーを押して)定位置編集モードを開始します。2 回のシングルクリックを 1 回のダブルクリックと解釈されないように、クリックごとに十分な時間を取る必要があります(ダブルクリックの場合はシート エントリのプロパティ ダイアログが開きます)。
    3. 定位置のテキストの編集を完了するには、Enter キーを押すか、マウスを使用してシート エントリ以外の場所をクリックします。
複数のシート エントリを同時に移動できます。移動するすべてのエントリを選択してから、Ctrl キーを押しながら、選択したいずれかのエントリをクリックして、選択範囲全体をドラッグします。ドラッグを開始したら、Ctrl キーを放すことができます。
ロック(Locked)プロパティが有効になっているオブジェクトを選択したり、グラフィカルに編集したりすることはできません。オブジェクトをグラフィカルに編集するには、ロックされたオブジェクトを直接ダブルクリックし、ロック(Locked)プロパティを無効にします。

非グラフィカル エディット

非グラフィカル エディットには次の方法を使用できます。

関連するプロパティ ダイアログの使用

ダイアログ ページ: シート エントリ

この編集方法では、次のダイアログを使用してシート エントリ オブジェクトのプロパティを変更します。

シート エントリ(Sheet Entry)ダイアログ。

このダイアログは、配置中に Tab キーを押すことでアクセスできます(シート エントリがまだカーソル上にフローティングしており、シート シンボルの境界内にあるとき)。

配置後には、次のいずれかの方法でダイアログにアクセスできます。

  • 配置されたシート エントリ オブジェクトをダブルクリックします。
  • シート エントリ オブジェクトにカーソルを置き、右クリックして、コンテキスト メニューからプロパティ(Properties)を選択します。

SCH インスペクタ パネルの使用

パネル ページ: SCH インスペクタ

SCH インスペクタ(SCH Inspector)パネルを使用すると、デザイナーは、アクティブなドキュメント内の 1 つまたは複数のデザイン オブジェクトのプロパティを確認し、編集することができます。類似オブジェクトの検索(Find Similar Objects)ダイアログと組み合わせて使用することで、同じ種類の複数のオブジェクトを 1 か所で簡単に変更できます。

シート エントリに対する操作

配置されたシート エントリを右クリックすると、状況依存のメニューが表示されます。ここから(シート エントリに対する操作(Sheet Entry Actions)サブメニューで)、そのシート エントリ(または、該当する場合は、現在選択されているすべてのシート エントリ)を操作する次のコマンドを使用できます。

  • Jump to Port <PortName> - このコマンドを使用すると、そのエントリの親シート シンボルによって参照されるサブシートの、シート エントリの対応するポートにジャンプします。
  • シートエントリIOタイプ切り替え(Toggle Sheet Entry IO Type) - このコマンドを使用すると、シート エントリの I/O タイプ(I/O Type)が切り替わります。

シート エントリの I/O タイプの切り替え例。

次のように、実際の変更内容は、現在の I/O タイプに応じて異なります。

  • 未指定(Unspecified)未指定(Unspecified)のまま
  • 出力(Output)入力(Input)に変更される
  • 入力(Input)出力(Output)に変更される
  • 双方向(Bidirectional)双方向(Bidirectional)のまま
現在複数のシート エントリが選択されている場合、このコマンドはセレクトしたシートエントリIOタイプ切り替え(Toggle Selected Sheet Entries IO Type)として表示されます。このコマンドは、関連付けられたシート シンボルに関係なく、現在の回路図シートのすべての選択されたシート エントリに適用されます。
  • シートエントリの向き入れ替え(Swap Sheet Entry Side) - このコマンドを使用すると、シート エントリがその親のシート シンボルのちょうど反対側に再配置されます。この入れ替えでは、シート エントリの I/O タイプ(I/O Type)は変更されません。

シート エントリの向きの入れ替え例。

現在複数のシート エントリが選択されている場合、このコマンドはセレクトしたシートエントリ入れ替え(Swap Selected Sheet Entries Side)として表示されます。このコマンドは、関連付けられたシート シンボルに関係なく、現在の回路図シートのすべての選択されたシート エントリに適用されます。
  • Place Harness Connector of Type <HarnessConnectorType> - このコマンドを使用すると、シート エントリへの接続用にハーネス コネクタ(それぞれの定義済みハーネス エントリを持つ)がすばやく配置されます。
このコマンドは、ハーネス タイプ(Harness Type)が定義されているシート エントリのみで使用できます。

注釈

  1. シート エントリがシグナル ハーネスに接続されると、そのシート エントリはハーネス オブジェクトになります。デフォルトでは、シグナル ハーネスの色に一致するようにシート エントリの色が変更されます。プリファレンス(Preferences)ダイアログの回路図(Schematic)- グラフィカル エディット(Graphical Editing)ページで Sheet Entries and Ports use Harness Color のオプションを無効にしてシート エントリの独自の色を指定するか、デフォルトの色を使用します。
  2. シート エントリがシグナル ハーネスによってハーネス コネクタに接続されると、シート エントリ(Sheet Entry)ダイアログのハーネス タイプ(Harness Type)は、ハーネス コネクタのハーネス タイプに自動的に設定されます。シート エントリがシグナル ハーネスによってポートに接続されて、ポートでハーネス タイプが宣言されると、そのシート エントリはハーネス オブジェクトになり、シグナル ハーネスの色に変更されます。ハーネス コネクタから離れた場所にシート エントリを移動すると、ハーネス タイプ(Harness Type)フィールドが設定されていない場合は、そのシート エントリはデフォルトの色に戻ります。
  3. シート エントリ名を否定する(負論理の表記としてその上に線を引く)必要がある場合は、名前の各文字の後ろにバックスラッシュ文字を挿入します(例: E\N\A\B\L\E\)。
  4. 同じシート シンボルから複数のチャネルをインスタンス化すると、特定のシグナルが繰り返されて、それぞれのインスタンス化されたチャネルに個別に送信されます。シート エントリに関しては、シート エントリの名前で Repeat のキーワードを使用して(例: Repeat(Headphone))、シグナルが繰り返されます。その後、シート エントリがバスに配線されて、バスから個別のシグナルが、それに応じてインスタンス化されたターゲットに供給されます。

 

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