プロジェクト オプション - マルチチャネル

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PCB プロジェクトのオプション(Options for PCB Project)ダイアログの Multi-Channel タブ。

概要

PCB プロジェクトのオプション(Options for PCB Project)ダイアログのこのタブを使用すると、マルチチャネル デザインで使用するチャネル命名スキームおよびコンポーネント デジグネータ形式を定義できます。マルチチャネル デザインは、プロジェクト内で同じサブシートを複数回参照する機能です。これを行うには、同じサブシートを参照する複数のシート シンボルを配置するか、シート シンボルのデジグネータに Repeat キーワードを含めて複数回インスタンス化します。

SOLIDWORKS PCB では、真のマルチチャネル デザインが提供されます。つまり、デジグネータはプロジェクト内で単一シートを複数回参照できます。変更する必要がある場合は 1 か所で適用でき、プロジェクトを再コンパイルすると、それらの変更は各インスタンス化によって伝搬されます。また、SOLIDWORKS PCB では複数のチャネルがサポートされるだけでなく、それらをネストすることもできます。

回路図上の単一の論理コンポーネントから PCB 上の複数の物理インスタンスへのマッピングは、このタブで定義するマルチチャネル デジグネータ スキームによって制御されます。

アクセス

これは、プロジェクトのオプションを構成するときに使用できる複数のタブの 1 つであり、PCB プロジェクトのオプション(Options for PCB Project)ダイアログ内からアクセスします。このダイアログには、次の方法でアクセスします。

  • 回路図エディタまたは PCB エディタのメイン メニューから、プロジェクト(Project) | コンテンツ(Content) | をクリックします。
  • プロジェクト(Projects)パネルで、プロジェクト自体のエントリを右クリックし、コンテキスト メニューからプロジェクト オプション(Project Options)を選択します。

オプション/コントロール

チャネル命名

  • チャネル命名スタイル(Channel Naming Style) - このフィールドを使用して、チャネルの命名に使用するスタイルを指定します。2 つのフラットおよび 3 つの階層(パスを含む)という 5 つのスタイルを使用できます。
    • 名前付きのフラットな数字(Flat Numeric With Names)
    • 名前付きのフラットな英字(Flat Alpha With Names)
    • 数字名のパス(Numeric Name Path)
    • 英字名のパス(Alpha Name Path)
    • 混合名のパス(Mixed Name Path)
階層チャネル名は、関連するチャネル パス階層内のチャネル化されたすべてのシート シンボル デジグネータ(ChannelPrefix + ChannelIndex)を連結して形成されます。
  • パスのレベル セパレータ(Level Separator for Paths) - このフィールドを使用して、階層命名スタイル(パスを含むスタイル)を使用する場合に、パス情報を区切るために必要な文字/記号を指定します。デフォルトでは、アンダースコア文字(_)が使用されます。
レベル セパレータに使用するエントリに制限はありませんが、視覚的にわかりやすくするために、英数字以外の単一の文字にすることをお勧めします。
  • プレビュー(Preview) - チャネル命名スタイル(Channel Naming Style)またはデジグネータ形式(Designator Format)(あるいはその両方)を変更すると、デザインに表示される命名規則が反映されるように、この領域の画像が動的に更新されます。2 x 2 のネストされたチャネル デザインの例が画像で示されています。大きいクロスハッチングされた領域は 2 つの上位チャネル(またはバンク)を表し、内部のシェイディング表示された領域は下位チャネル(それぞれに 2 つのサンプル コンポーネントが含まれている)を表しています。

コンポーネント命名

  • デジグネータ形式(Designator Format) - このフィールドを使用して、デザイン コンポーネントにデジグネータを割り当てるときに使用する形式を指定します。次の 8 つの定義済み形式をフィールドのドロップダウン リストから使用できます。5 つはフラットであり、3 つは階層コンテキスト(チャネル命名を含む)で使用できます。
    • $Component$ChannelAlpha
    • $Component_$ChannelPrefix$ChannelAlpha
    • $Component_$ChannelIndex
    • $Component_$ChannelPrefix$ChannelIndex
    • $ComponentPrefix_$ChannelIndex_$ComponentIndex
    • $Component_$ChannelName
    • $ChannelName_$Component
    • $ComponentPrefix_$ChannelName_$ComponentIndex
フラット デジグネータ形式では、各コンポーネント デジグネータは、最初のチャネルから始まって連続的に命名されます。階層形式では、コンポーネントのデジグネータにチャネル名($ChannelName)が含まれます。選択したチャネル命名スタイル(Channel Naming Style)が 2 つのフラット スタイルのいずれかである場合、コンポーネント デジグネータのスタイルもフラットになります。ただし、チャネル命名に階層スタイルを選択した場合は、パス情報が形式に含まれるため、コンポーネント デジグネータも階層になります。
チャネル命名スタイル(Channel Naming Style)は、$ChannelName という文字列がデジグネータ形式(Designator Format)に含まれている場合にのみ、コンポーネント命名に関係します。

独自のデジグネータ形式の定義

デジグネータ形式(Designator Format)フィールドに直接入力して、独自のコンポーネント デジグネータ形式を定義することもできます。形式の文字列を構成するときに、次のキーワードを使用できます。

  • $ChannelName - これは、チャネル命名スタイル(Channel Naming Style)フィールドで選択したスタイルによって決定された、関連付けられるチャネルの名前です。
  • $Component - これは、コンポーネント論理デジグネータです。
  • $ComponentPrefix - これは、コンポーネント論理デジグネータ プレフィックスです(U1U など)。
  • $ComponentIndex - これは、コンポーネント論理デジグネータ インデックスです(U11 など)。
  • $ChannelPrefix - これは、論理シート シンボル デジグネータです。
  • $ChannelIndex - これは、チャネル インデックスです。
  • $ChannelAlpha - これは、文字として表されたチャネル インデックスです。

注釈

  1. チャネルのアルファ インデックスは、デザインに含まれるチャネルが合計で 26 個未満であるか、階層的な性質のデジグネータ形式を使用している場合にのみ、実際に有用です。
  2. チャネルまたはコンポーネント デジグネータ形式(あるいはその両方)に対する変更を有効にするには、プロジェクトを再コンパイルする必要があります。
  3. マルチチャネル デザインをコンパイルするときに、チャネル(またはバンク)ごとに 1 つずつ、デザイン ウィンドウ内の回路図シートの下部に沿ってタブが表示されます。タブ名は、シート シンボル名 + チャネル番号です(BANKA など)。これらは、デザインのコンパイル済みビュー(物理ビュー)であり、論理デザインはエディタ(Editor)タブで元のままです。
  4. マルチチャネル デジグネータをチェックするために、プロジェクト内のすべてのソース回路図ドキュメントにわたり、論理および物理デジグネータに関して、使用されているすべてのコンポーネントを表示できます。これは、プロジェクト コンポーネント(Project Components)ダイアログで実行します。アクセスするには、プロジェクト(Projects)パネルでプロジェクトのエントリを右クリックし、コンテキスト メニューからチャネル表示(View Channels)コマンドを選択します。

 

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