プロジェクト オプション - オプション

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PCB プロジェクトのオプション(Options for PCB Project)ダイアログのオプション(Options)タブ。

概要

PCB プロジェクトのオプション(Options for PCB Project)ダイアログのこのタブを使用すると、プロジェクトの生成された出力の出力パスと関連オプションを指定できます。さまざまなネットリスト オプションおよびネット識別子スコープを指定することもできます。

統合ライブラリ プロジェクト(*.LibPkg)を操作する場合、統合ライブラリのオプション(Options for Integrated Library)ダイアログ(ここで説明するダイアログのバリエーション)のオプション(Options)タブには、次のコントロールの領域はありません。ネットリスト オプション(Netlist Options)ネット識別子スコープ(Net Identifier Scope)、およびこれらの方法を使用してピンスワップを許可(Allow Pin-Swapping Using These Methods)

アクセス

これは、プロジェクトのオプションを構成するときに使用できる複数のタブの 1 つであり、PCB プロジェクトのオプション(Options for PCB Project)ダイアログ内からアクセスします。このダイアログには、次の方法でアクセスします。

  • 回路図エディタまたは PCB エディタのメイン メニューから、プロジェクト(Project) | コンテンツ(Content) | をクリックします。
  • プロジェクト(Projects)パネルで、プロジェクト自体のエントリを右クリックし、コンテキスト メニューからプロジェクト オプション(Project Options)を選択します。
統合ライブラリ プロジェクトには、2 番目のアクセス方法のみを使用できます。

オプション/コントロール

  • 出力パス(Ouput Path) - 現在のデザイン プロジェクト(*.PrjPcb)からの出力ファイルの生成、または(*.LibPkg 内の)パッケージ化されたライブラリを統合ライブラリとしてコンパイルするときの、デフォルトの出力パス。
  • ECO ログのパス(ECO Log Path) - ECO ログ ファイルのデフォルトの出力パス。
  • 回路図テンプレートの場所(Schematic Template Location) - このフィールドを使用して、プロジェクトの回路図テンプレート ファイル(*.SchDot*.SchDoc)の取得先ディレクトリを指定します。

出力オプション

  • コンパイル後に出力を開く(Open outputs after compile) - このオプションを有効にすると、デザイン プロジェクトのコンパイルから生成されたファイルが開きます。
  • フォルダにタイムスタンプを適用する(Timestamp folder) - このオプションを有効にすると、生成された出力に対してタイムスタンプ フォルダが作成されます。フォルダ名のフォーマットは <FolderName> Date Time です。<FolderName>出力パス(Ouput Path)フィールドで指定され、Date および Time はシステム設定と同じフォーマットです。
  • プロジェクト ドキュメントをアーカイブする(Archive project document) -

ネットリスト オプション

  • ポートによるネットの名前付けを許可する(Allow Ports to Name Nets) - このオプションを有効にすると、デフォルトのシステム生成ネット名を使用するのではなく、配線されたポートの名前(Name)プロパティを使用してネットに名前が付けられます。
  • シングル ピン ネットを許可する(Allow Single Pin Nets) - このオプションを有効にすると、シングル ピンのみを含むネットの存在が許容されます。
  • シート番号をローカル ネットに追加する(Append Sheet Numbers to Local Net) - このオプションを有効にすると、回路図ドキュメントのシート番号(Sheet Number)パラメータ(ドキュメントレベルのパラメータ)の値が、そのシートに対してローカルであるネットに追加されます。ローカル ネットは、シートから出ないネットです。シートから出る(したがってローカルではない)ネットの場合、このオプションは適用されません。
ネット識別子スコープ(Net Identifier Scope)オプションがグローバルに設定されている場合、すべてのシート上の同じネット ラベルを持つすべてのネットが接続されます。これらのネットはローカルではないため、シート番号をローカル ネットに追加する(Append Sheet Numbers to Local Net)オプションは適用されません。
  • 高いレベルの名前を優先する(Higher Level Names Take Priority) - このオプションを有効にすると、階層内の上位シートで使用されるネット ラベルによって、下位シートのネットの名前が付けられます
  • パワー ポート名を優先する(Power Port Names Take Priority) - パワー ポートを通常のポートに配線することによって、グローバルなパワー ネットをローカライズする機能がソフトウェアにあります。これにより、そのシート上のすべてのピン(そのパワー ポートに接続されている)は、個別のネット内になります。このオプションを有効にすると、パワー ポートに割り当てられたネットの名前を使用したネットの命名が強制されます。
高いレベルの名前を優先する(Higher Level Names Take Priority)オプションのみを有効にした場合、命名の優先順位は、ネット ラベルパワー ポートポートピンになります。ただし、パワー ポート名を優先する(Power Port Names Take Priority)オプションも有効にした場合、優先順位は、パワー ポートネット ラベルポートピンになります。

ネット識別子スコープ

複数シートのデザインは、ネット識別子によって電気(または接続)レベルで定義されます。ネット識別子(ネット ラベル、ポート、シート エントリ、パワー ポート、隠しピン)によって、同じネット内のポイント間の論理接続が作成されます。これは、1 つのシート内の場合と、複数シートにまたがる場合があります。1 つのオブジェクトがワイヤによって別の電気オブジェクトに直接アタッチされる場合、フィジカル コネクションが存在します。同じタイプの 2 つのネット識別子(2 つのネット ラベルなど)が同じネット(Net)プロパティを持つ場合、論理接続が作成されます。

デザインの接続モデルを作成する場合、ネット識別子が相互にどのように接続されるようにするかを定義する必要があります。これは、ネット識別子スコープの設定と呼ばれます。複数シートのデザインでのシートの接続には、基本的に 2 つの方法があります。水平方向は、1 つのシートから直接別のシートへ、さらに別のシートへ、などです。垂直方向は、サブシートから、親シートでそのサブシートを表すシート シンボルへ、です。水平方向の接続では、接続はポートからポートへです(ネット ラベルからネット ラベルへも可能です)。垂直方向の接続では、接続はシート エントリからポートへです。

ネット識別子のスコープは、設計プロセスを開始する時点で決定する必要があります。

ここで示すドロップダウン リストを使用して、次のスコープから選択します。

  • 自動 (プロジェクトの内容に基づく)(Automatic (Based on project contents)) - このモードでは、どのネット識別子モードを使用するかは、次の条件に基づいて自動的に選択されます。トップ シートにシート エントリがある場合は、階層が使用されます。シート エントリはないがポートがある場合は、フラットが使用されます。シート エントリもポートもない場合は、グローバルが使用されます。
自動モードでは、必要な場合はデフォルトで標準的な階層モードが使用され、パワー ポートはグローバルに接続されます。厳密な階層を使用するには、ネット識別子スコープ(Net Identifier Scope)を手動でそのように設定します。隠しピンは常にグローバルと見なされます。
  • フラット (ポート グローバルのみ)(Flat (Only ports global)) - ポートはデザイン全体ですべてのシートにまたがってグローバルに接続します。このオプションでは、ネット ラベルは各シートに対してローカルであり、シートをまたがって接続しません。同じ名前のすべてのポートは、すべてのシートで接続されます。このオプションは、フラットな複数シートのデザインに対して使用できます。シート間でネットをトレースすることが難しい場合があるため、大規模なデザインにはお勧めしません。
  • 階層 (シート エントリ <-> ポート接続、パワー ポート グローバル)(Hierarchical (Sheet entry <-> port connections, power ports global)) - ポートと一致するシート エントリの間で垂直方向に接続します。このオプションは、シート シンボル エントリと一致するサブシート ポートによってのみ、シート間接続を行います。シート上のポートを使用して、親シート上の対応するシート シンボル内のシート エントリまでネットまたはバスを取得します。一致するシート エントリがないポートは、同じ名前を持つポートが別のシート上に存在する場合でも、接続されません。ネット ラベルは、各シートに対してローカルです。シートをまたがって接続されません。ただし、パワー ポートはグローバルであり、同じ名前を持つすべてのパワー ポートはデザイン全体で接続されます。このオプションは、任意の深さまたは階層のデザインを作成するために使用でき、印刷された回路図のデザイン全体でネットをトレースできます。
  • 厳密な階層 (シート エントリ <-> ポート接続、電源ポート ローカル)(Strict Hierarchical (Sheet entry <-> port connections, power ports local)) - この接続モードは、階層モードと同様に動作しますが、唯一の違いはパワー ポートが各シートに対してローカルであることです。シートをまたがって同じ名前のパワー ポートに接続されません。
  • グローバル (ネットラベルとポート グローバル)(Global (Netlabels and ports global)) - ポートおよびネット ラベルは、デザイン全体ですべてのシートをまたがって接続されます。このオプションでは、同じネット ラベルを持つすべてのネットは、すべてのシートで接続されます。また、同じ名前を持つすべてのポートは、すべてのシートで接続されます。ポートに接続されているネットにネット ラベルもある場合、そのネット名がネット ラベルの名前になります。このオプションは、フラットな複数シートのデザインにも使用できますが、回路図上のネット名を視覚的に特定することは必ずしも簡単ではないため、シートからシートへとトレースすることは困難です。
シート エントリがあるシート シンボルをデザインで使用する場合、ネット識別子スコープ(Net Identifier Scope)階層または厳密な階層に設定する必要があります。これらのモードのいずれにおいても、トップ シートは配線される必要があります。シート エントリがあるシート シンボルを使用しない場合、ポートまたはネット ラベル(あるいはその両方)によって接続を確立できるため、他の 2 つのネット識別子スコープ(フラットまたはグローバル)のいずれかを適宜使用する必要があります。
ネット ラベルは同じ名前のポートに接続されないことに留意してください。

これらの方法を使用してピンスワップを許可

PCB エディタでは、コンポーネント パッドおよび対応するパターン上のネットを交換することにより、ピン、差動ペア、および部品のスワップが実行されます。変更を回路図にマージする場合、ピン スワップの処理には次の 2 つの方法があります。

  • ネットラベルを追加/削除する(Adding / Removing Net-Labels) - このオプションを有効にすると、コンポーネント シンボルでのピンのスワップが許可されます。ネット ラベルのスワップによる回路図でのスワップの実行は、接続がネット ラベルによって確立されている場合、つまり、ピンが配線接続されていない場合にのみ、行うことができます。
このアプローチの利点は、コンポーネント シンボルは変更されず、後でライブラリから更新できることです。このアプローチは、複雑なコンポーネント(FPGA など)にとって最適な選択肢です。複雑なコンポーネントでは、シンボル上の 2 つのピンを物理的に移動すると、I/O バンクベースのシンボルが誤って表示される場合があります。
  • 回路図ピンを変更する(Changing Schematic Pins) - このオプションを有効にすると、コンポーネントのピンにアタッチされたワイヤでのネット ラベルのスワップが許可されます。ピンのスワップは、ネットがコンポーネントに物理的に配線接続されている場合に、使用できる唯一のオプションになります。この方法は、単純なコンポーネント(抵抗アレイなど)で、または回路図デザインの構造により代替手段がない場合に、使用できます。
ピンのスワップは回路図で常に機能しますが、コンポーネント シンボルのインスタンスがライブラリで定義されたときと同じではなくなることを意味する場合があります。この状況では、スワップ情報を破棄することなくシンボルをライブラリから更新することができなくなります。さらに、そのデザイン内の同じコンポーネントの他のインスタンスではピンの配置が異なることを意味し、回路図を参照するときに混乱の原因となる可能性があります。

 

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