配線トポロジー

ルール カテゴリ: 配線

ルールの分類: 単項

概要

このルールは、基板上のネットを配線するときに使用されるトポロジーを指定します。ネットのトポロジーとは、ピン間接続の配列またはパターンのことです。デフォルトでは、各ネットのピン間接続は、全体的な接続長が最短になるように配列されます。トポロジーは、さまざまな理由のためにネットに適用されます。たとえば、信号反射を最小化する必要がある高速デザインの場合は、ネットはデイジー チェーン トポロジーで配列し、グランド ネットの場合は、すべてのトラックが共通ポイントに戻るようにするためにスター型トポロジーを適用できます。

制約条件

配線トポロジー ルールのデフォルト制約条件。

  • トポロジー(Topology) – そのルールのスコープ(フル クエリ)で対象となるネットに使用されるトポロジーを定義します。次のトポロジーを適用できます。
    • Shortest このトポロジーでは、ネット内のすべてのノードが、全体的な接続長が最短になるように接続されます。
    • Horizontal – このトポロジーでは、5:1 の係数で、水平方向の短さを垂直方向の短さよりも優先して、すべてのノードが接続されます。このトポロジーを使用すると、水平方向の配線が強制されます。
    • Vertical - このトポロジーでは、5:1 の係数で、垂直方向の短さを水平方向の短さよりも優先して、すべてのノードが接続されます。このトポロジーを使用すると、垂直方向の配線が強制されます。
    • Daisy-Simple – このトポロジーでは、すべてのネットが順に連結されます。これらのネットが連結される順序は、全体長が最短になるように計算されます。ソース パッドとターミネータ パッドが指定されている場合は、長さをできる限り短くするために、これらのパッドの間に他のすべてのパッドが連結されます。任意のパッドを編集して、そのパッドをソースまたはターミネータに設定します。複数のソース(またはターミネータ)が指定されている場合は、それらが各端部で連結されます。
    • Daisy-MidDriven – このトポロジーでは、ソース ノードがデイジー チェーンの中心に配置され、負荷が均等に分割されて、ソースのいずれかの側から連結されます。2 つのターミネータが必要です(各端部に 1 つずつ)。複数のソース ノードが中心において連結されます。ターミネータの数がちょうど 2 つでない場合は、Daisy-Simple トポロジーが使用されます。
    • Daisy-Balanced - このトポロジーでは、すべての負荷が均等なチェーンに分割され、チェーンの総数はターミネータの数と等しくなります。これらのチェーンは星形パターンのソースに接続されます。複数のソース ノードが連結されます。
    • Starburst - このトポロジーでは、各ノードはソース ノードに直接接続されます。ターミネータが存在する場合は、それらのターミネータは各負荷ノードの後ろに接続されます。Daisy-Balanced トポロジーと同様、複数のソース ノードが連結されます。

重複するルールの競合を解決する方法

すべてのルールが優先順位設定によって解決されます。ルールは優先順位が最も高いものから最も低いものへと順に評価され、チェック対象のオブジェクトと範囲式が最初に一致したものが選択されます。

ルールの適用

自動配線中。

自動配線の使用時に、最短(Shortest)以外のトポロジーを使用している場合は、配線が完了するまでの時間が長くなる可能性があります。

アクティブ ドキュメント内の選択したテキストやイメージに関する問題を報告します。