IPC 準拠フットプリント ウィザード

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IPC 準拠フットプリント ウィザードを使用すると、IPC に準拠したコンポーネント フットプリントを作成できます。IPC 準拠フットプリント ウィザードでは、フットプリント寸法から作業する代わりに、IPC によって公開された標準に従ってコンポーネント自体から得られる寸法情報が使用されます。

このウィザードでは、フットプリントを定義するために使用されるパッドとトラックのプロパティの入力を要求される代わりに、実際のコンポーネント寸法が入力として使用されます。IPC-7351 標準用に作成された数式に基づいて、このウィザードでは、パッドやトラックなどの標準のデザイン オブジェクトを使用してフットプリントが生成されます。

このダイアログは、サーフェス マウント デザインとランド パターン標準の一般要件である IPC 標準 7351 のリビジョン B に準拠しています。IPC-7351B は、IPC-7351A(2007 年に公開)の後継標準として 2010 年に公開されました。

IPC 準拠フットプリント ウィザードへのアクセス

IPC 準拠フットプリント ウィザードを起動するには、PCB ライブラリ ドキュメントからツール(Tools) | フットプリント(Footprint) | IPC フットプリント ウィザード(IPC Footprint Wizard)をクリックします。

ウィザードのナビゲーション

  • Cancel をクリックすると、IPC 準拠フットプリント ウィザードが閉じます。
  • Back をクリックすると、前の画面に戻ります。
  • Next をクリックすると、次の画面に進みます。
  • Finish をクリックすると、IPC 準拠フットプリント ウィザードが閉じます。 
Finish ボタンは、コンポーネント タイプを選択した後のすべてのウィザード ページで使用できます。このウィザード全体を完了する前に Finish をクリックした場合は、選択したコンポーネント タイプのシステム デフォルト設定を使用してフットプリントが作成されます。

コンポーネント タイプの選択

Select Component Type ページで、フットプリントを作成する対象となるコンポーネントのファミリーを選択します。

目的とするコンポーネント タイプをクリックします。ウィザードの右側のプレビュー領域が動的に変化して、現在選択されているコンポーネントが表示されるとともに、生成可能なパッケージのタイプも示されます。

次の表では、このウィザードでサポートされているコンポーネント タイプとパッケージを一覧表示しています。

サポートされているコンポーネント タイプとパッケージの表

Name
Description
Included Packages
BGA Ball Grid Array BGA, CGA
BQFP Bumpered Quad Flat Pack BQFP
CAPAE Electrolytic Aluminum Capacitor CAPAE
CFP Ceramic Dual Flat Pack - Trimmed and formed Gullwing Leads CFP
Chip Array Chip Array Chip Array
DFN Dual Flat No-lead DFN
CHIP Chip Components, 2-Pins Capacitor, Inductor, Resistor
CQFP Ceramic Quad Flat Pack - Trimmed and formed Gullwing Leads CQFP
DPAK Transistor Outline DPAK
LCC Leadless Chip Carrier LCC
LGA Land Grid Array LGA
MELF MELF Components, 2-Pins Diode, Resistor
MOLDED Molded Components, 2-Pins Capacitor, Inductor, Diode
PLCC Plastic Leaded Chip Carrier, Square - J Leads PLCC
PQFN Pullback Quad Flat No-Lead PQFN
PQFP Plastic Quad Flat Pack PQFP, PQFP Exposed Pad
PSON Pullback Small Outline No-Lead PSON
QFN Quad Flat No-Lead QFN, LLP
QFN-2ROW Quad Flat No-Lead, 2 Rows, Square Double Row QFN
SODFL Small Outline Diode, Flat Lead SODFL
SOIC Small Outline Integrated Package, 1.27mm Pitch - Gullwing Leads SOIC, SOIC Exposed Pad
SOJ Small Outline Package - J Leads SOJ
SON Small Outline Non-Lead SON, SON Exposed Pad
SOP, TSOP Small Outline Package - Gullwing Leads SOP, TSOP, TSSOP
SOT143/343 Small Outline Transistor SOT143、SOT343
SOT223 Small Outline Transistor SOT223
SOT23 Small Outline Transistor 3-Leads, 5-Leads, 6-Leads
SOT89 Small Outline Transistor SOT89
SOTFL Small Outline Transistor, Flat Lead 3-Leads, 5-Leads, 6-Leads
WIRE WOUND Precision Wire Wound Inductor, 2-Pins Inductor

ヒント

  • 大きい熱パッド(2.1mm × 1.6mm 以上のサイズ)を備えたパッケージの場合は、ペースト マスクは小さいフィルに分割されます。
  • ガルウィング リードが含まれたパッケージの場合は、パッドがトリムされることで、パッドがパッケージ本体の下まで延長することが防止されます。
  • 大きい中央熱パッドを備えた小さいパッケージの場合は、周辺パッドがトリムされることで、IPC 標準に従ってパッド間の必要なクリアランスが確保されます。
  • パッド トリミングが適用されている場合は、ダイアログに警告が表示されます。

プレビュー領域

後続の各ページは各コンポーネント タイプに対応し、いくつかの設定について、Preview 領域が動的に更新されて新しい場所やサイズなどが表示されます。 
 
Preview 領域では、 をクリックして 2D と 3D のプレビュー画像を切り替えることができます。このアイコンをクリックしてから、2D または 3D のうち適切な方を選択します。現在の画像が 3D の場合は、このアイコンをクリックして、Show Simple 3D Bodies Show Generic Models を選択/選択解除して、より詳細にプレビューを定義します。
 

3D STEP モデル

3D STEP モデルのプレビュー

必要に応じて、モデルの生成前に 3D STEP モデルのプレビューを表示できます。コンポーネント タイプを選択した後、ウィザードの任意のページで Generate STEP Model Preview をクリックすると、3D STEP モデルのプレビューが Preview 領域に表示されます。

3D STEP モデルの生成時に作成されるファイルのデフォルト設定は、埋め込み STEP ファイルです。これらのデフォルト設定がニーズに適合している場合は、Finish をクリックして IPC® 準拠フットプリント ウィザードを閉じて、3D STEP モデルを生成できます。

後続のウィザード ページは、選択したコンポーネント タイプに応じて変化します。次のリストから目的のコンポーネント タイプを探して、リンクをクリックすると、そのコンポーネント タイプの情報が表示されます。 

フットプリントの名前と説明の選択

Footprint Description ページでは、新しいフットプリントの名前と説明を入力します。ユーザーがこのウィザードで入力した情報に基づいて、推測される名前と説明が自動的に入力されます。自動的に入力された Name Description の値を使用するには、Use suggested values を有効にします。必要に応じて、テキストボックスに直接変更を加えます。

フットプリントの保管場所の選択

Footprint Destination ページでは、新たに作成されたフットプリントの保管場所を選択します。 

フットプリントを既存の PCB ライブラリ ファイルに保管するには、Existing PcbLib File を選択します。テキストボックスにファイル名を直接入力することも、 をクリックして Browse for existing PcbLib file to insert footprint into ダイアログを開いて、目的とするファイルを探して選択することもできます。

フットプリントを新しい PCB ライブラリ ファイルに保管するには、New PcbLib File を選択します。新しい PCB ライブラリ ファイルの名前をテキストボックスに入力します。その新しいライブラリ ファイルの名前に .PcbLib という拡張子が自動的に追加されます。 

フットプリントを表示されている PCB ライブラリ ファイルに保管するには、Current PcbLib File を選択します。

3D STEP モデルを生成するには、Produce 3D/STEP model を有効にします。

有効な「MCAD Co-Designer - SOLIDWORKS(R)」ライセンスを保有している場合は、モデルを Parasolid というファイル タイプとして保存できます。Format の右側のドロップダウンをクリックして、Parasolid を選択します。これにより、External File テキスト ボックスに表示されているファイルが *.x_t ファイルに変化します。これは、保存されるファイルの名前と場所です。 

Embedded(デフォルト)または External File を選択します。External File を選択すると、3D STEP モデルが外部ファイルとして保存されます。デフォルトのファイル タイプは STEP となり、ファイル名は External File テキスト ボックスに *.step というファイル拡張子付きで表示されます。必要に応じて、 をクリックし、生成された 3D STEP モデルを保存するフォルダを探して選択します。

ウィザードの終了

Finish をクリックしてウィザードを閉じます。

アクティブ ドキュメント内の選択したテキストや画像に関する問題を報告します。