パラメータ プロパティ

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パラメータ プロパティ(Parameter Properties)ダイアログ。

概要

このダイアログを使用すると、設計者はパラメータ オブジェクトのプロパティを指定できます。パラメータは、追加情報を提供するためにさまざまな場所に追加できます。たとえば、ローカル ドキュメント レベルのパラメータは、回路図シートに追加される特殊文字列パラメータ データのソースとして使用できます。特に、回路図テンプレートのタイトル ブロックの一部として使用される場合です。パラメータは、コンポーネント、シート シンボル、ポート、およびピンなどの特定のデザイン オブジェクトにも追加できます。これらは、オブジェクトにローカルで、有益な追加情報を提供する標準パラメータとして使用することも、ルールベースのパラメータとして使用することもできます。後者の場合は、回路図側で設計の制約条件を指定できます。これは、設計が PCB ドキュメントに渡されると、適切なスコープを持つ PCB 設計ルールに変換されます。

アクセス

パラメータ プロパティ(Parameter Properties)ダイアログには、次の場所からアクセスできます。

  • 回路図エディタで、ドキュメント オプション(Document Options)ダイアログ(プロジェクト(Project) | コンテンツ(Content) | )のパラメータ(Parameters)タブで、追加(Add)編集(Edit)、またはルールとして追加(Add as Rule)ボタンをクリックします。
  • 回路図エディタで、シート シンボル(Sheet Symbol)ダイアログのパラメータ(Parameters)タブで、追加(Add)編集(Edit)、またはルールとして追加(Add as Rule)ボタンをクリックします。
  • 回路図エディタで、ポート プロパティ(Port Properties)ダイアログのパラメータ(Parameters)タブで、追加(Add)編集(Edit)、またはルールとして追加(Add as Rule)ボタンをクリックします。
  • 回路図エディタで、回路図コンポーネントのプロパティ(Properties for Schematic Component)ダイアログのパラメータ(Parameters)領域で、追加(Add)編集(Edit)、またはルールとして追加(Add as Rule)ボタンをクリックします。
  • 回路図ライブラリ エディタで、ライブラリ コンポーネントのプロパティ(Library Component Properties)ダイアログのパラメータ(Parameters)領域で、追加(Add)編集(Edit)、またはルールとして追加(Add as Rule)ボタンをクリックします。
  • 回路図ライブラリ エディタで、ピンのプロパティ(Pin Properties)ダイアログのパラメータ(Parameters)タブで、追加(Add)編集(Edit)、またはルールとして追加(Add as Rule)ボタンをクリックします。

オプション/コントロール

Name

  • 名前(Name) - このフィールドを使用して、(ルール パラメータではない)標準パラメータに意味のある名前(目的を反映した名前など)を付けます。
  • 表示(Visible) - 回路図にパラメータの名前を表示するには、このオプションを有効にします。
  • ロック(Lock) - ダイアログおよびインスペクタ(Inspector)パネルのいずれからも、パラメータの名前を編集できないようにするには、このオプションを有効にします。
表示はポート、ピン、およびコンポーネント パラメータにのみ適用され、ドキュメントレベルのパラメータには適用されません。後者の場合、表示(Visible)オプションは使用できません。
これらのオプションはいずれも、ルールとして追加されたパラメータに対しては編集できません。名前(Name)フィールドは常にルール(Rule)に設定され、表示(Visible)オプションは常に無効で、ロック(Lock)オプションは常に有効です。

  • 値(Value) - このフィールドを使用して、(ルール パラメータではなく)標準パラメータに値を指定します。ルール タイプ パラメータの場合、このエントリは、最初は Undefined になります。この値を設定または変更するには、選択したルール タイプの制約条件を定義する必要があります。これには、ルール値を編集(Edit Rule Values)ボタンをクリックします。
  • 表示(Visible) - 回路図にパラメータの値を表示するには、このオプションを有効にします。
  • ロック(Lock) - ワークスペース内でグラフィカルに、ダイアログから、およびインスペクタ(Inspector)パネルからのいずれの方法でもパラメータの値を編集できないようにするには、このオプションを有効にします。
  • ルール値を編集(Edit Rule Values) - このボタンは、ルールとして追加されたパラメータでのみ使用できます。パラメータの値が現在 Undefined の場合は、このボタンをクリックすると、デザイン ルール タイプの選択(Choose Design Rule Type)ダイアログにアクセスできます。必要なルールを選択し、後続の PCB ルールの編集(回路図から)(Edit PCB Rule (From Schematic))ダイアログを使用して、制約条件を定義します。ルールが定義された後でこのボタンをクリックすると、後者のダイアログに直接アクセスできます。
表示はポート、ピン、およびコンポーネント パラメータにのみ適用され、ドキュメントレベルのパラメータには適用されません。後者の場合、表示(Visible)オプションは使用できません。
シートには、値(Value)のみが表示される場合と、名前(Name)および値(Value)の両方が(<名前>:<値> の形式で)表示される場合とがありますが、名前(Name)のみが表示されることはありません。

プロパティ

このダイアログで使用できるすべてのプロパティを次に示します。ドキュメント オプション(Document Options)ダイアログのパラメータ(Parameters)タブで編集(Edit)ボタンをクリックしてこのダイアログにアクセスした場合は、これらのプロパティの多くが表示されないことに注意してください。
  • 位置 X(Location X)/Y - パラメータの境界矩形の左下隅の現在の X(水平)および Y(垂直)座標。パラメータの位置を水平平面または垂直平面(あるいはその両方)で変更するには、これらの値をそれぞれ編集します。
  • 色(Color) - 標準の色を選択(Choose Color)ダイアログを使用し、色サンプルをクリックして、パラメータ(の名前と値の両方)に使用する色を変更します。
  • タイプ(Type) - パラメータのタイプ。これにより、その値に使用できる有効なエントリが決定されます。使用可能なタイプは次のとおりです。文字列(STRING)ブーリアン(BOOLEAN)整数(INTEGER)、および浮動(FLOAT)。ルール タイプ パラメータの場合、このエントリは常に文字列(STRING)です。
  • フォント(Font) - このコントロールには、2 つの役割があります。1 つ目は、現在選択されている(パラメータの名前および値のテキストに適用される)フォントのフォント名(Font Name)フォント サイズ(Font Size)およびフォントのスタイル(Font Style)を反映することです。2 つ目は、クリックされたときに、必要に応じてフォントを変更するために使用できる、標準のフォント(Font)ダイアログへのアクセスを提供することです。
有効になっている場合は、効果も表示されます(取り消し線(Strikeout)下線(Underline))。フォント スタイルに並(Regular)が使用されている場合、これはコントロールの文字列に視覚的には表示されません。
  • ロック(Locked) - パラメータのグラフィカルな編集を禁止するには、このオプションを有効にします。
ロック(Locked)プロパティが有効になっているオブジェクトを選択したり、グラフィカルに編集したりすることはできません。オブジェクトをグラフィカルに編集するには、ロックされたオブジェクトを直接ダブルクリックし、ロック(Locked)プロパティを無効にします。
  • 一意な ID(Unique ID) - パラメータの現在の一意の ID。一意な ID(UID)は、この現在のパラメータを一意に識別するためにシステムによって生成される値です。新しい UID 値は、このフィールドに直接入力できます。
    • リセット(Reset) - このボタンをクリックすると、システムによってパラメータの新規 UID が生成されます。
パラメータをルールとしてオブジェクトに追加するときに、パラメータに一意の ID が付与されます。PCB 内で作成される対応するデザイン ルールにも同じ ID が付与されます。この一意の ID を使用すると、回路図側または PCB 側のいずれかでルールの制約条件を編集でき、同期時に変更がプッシュされます。
  • 向き(Orientation) - パラメータの方向を、水平を基準とし、反時計回りで指定します。指定可能なオプションは次のとおりです。0 度(0 degrees)90 度(90 degrees)180 度(180 degrees)270 度(270 degrees)
  • 自動配置(Autoposition) - このオプションは、コンポーネント パラメータに対してのみ意味を持ちます。有効にすると、関連するコンポーネントが回転するたびに、表示されているパラメータの配置が自動的に調整されます。パラメータの配置を手動で制御する場合は、このオプションを無効にします。手動パラメータであるとして区別するために、パラメータの左下隅にドットが表示されます。
  • 基準位置(Justification) - このフィールドに関連付けられている 2 つのボタンを使用して、パラメータの垂直方向(左のボタン)および水平方向(右のボタン)の整列方法を指定します。これは、現在の向き(Orientation)位置 X(Location X)/Yに依存します。
    • 垂直に整列(Vertical Justification) - 次の整列オプションを使用できます(方向が 0 度(0 degrees)の表示パラメータの例を示しています)。
      • 最上部(Top) - パラメータの境界矩形の上エッジを Y = 位置 Y(Location Y)の線に揃えます。
      • センター(Center) - パラメータの境界矩形の中心を Y = 位置 Y(Location Y)の線に揃えます。
      • 最下部(Bottom) - パラメータの境界矩形の下エッジを Y = 位置 Y(Location Y)の線に揃えます。
    • 水平に整列(Horizontal Justification) - 次の整列オプションを使用できます(方向が 0 度(0 degrees)の表示パラメータの例を示しています)。
      • 左(Left) - パラメータの境界矩形の左エッジを X = 位置 X(Location X)の線に揃えます。
      • センター(Center) - パラメータの境界矩形の中心を X = 位置 X(Location X)の線に揃えます。
      • 右(Right) - パラメータの境界矩形の右エッジを X = 位置 X(Location X)の線に揃えます。
  • ライブラリとの同期を許可(Allow Synchronization With Library) - このオプションは、コンポーネント パラメータに対してのみ意味を持ちます。関連するソース ライブラリの対応するコンポーネントで、パラメータとの同期を保持する場合は、このオプションを有効にします。ソースでパラメータが変更されると、そのソースからの回路図の更新によって、配置されたコンポーネント インスタンスのパラメータに変更が反映されます。

 

アクティブ ドキュメント内の選択したテキストや画像に関する問題を報告します。