メッセージ
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概要
メッセージ(Messages)パネルは、警告、エラー、およびステータス メッセージの一覧が一元的に表示される領域となり、これらの生成元となる操作には、プロジェクトのコンパイル、デザイン ルール チェックの実行、プロジェクトのリリース、その他のメッセージ対応機能の使用などがあります。
パネルへのアクセス
メッセージ(Messages)パネルを開くには、表示(View)タブのシステム(System)グループにあるメッセージ(Messages)ボタンをクリックします(表示(View) | システム(System) | )。
パネルのメッセージ
メッセージ(Messages)パネルでは、現在の操作に関するメッセージのライブ ストリームが表示されます。該当する場合は、このパネルの下部セクションに、現在選択されているメッセージに関連付けられた違反オブジェクトの詳細情報が表示されます。
メッセージを生成する新しい操作がアクティブになると、メッセージは自動的にクリアされます(必ずしも解決されたわけではありません)。
メッセージの構成
メッセージ(Messages)パネルは、主に、プロジェクト コンパイルの結果を報告するために使用され、コンパイラによって、デザインの電気的な整合性と設計上の整合性を確認するときに検出された警告やエラーが一覧表示されます。この場合は、このパネル内の個別のメッセージには、プロジェクトのオプション(Options for Project)ダイアログで定義されたエラー レポート レベルや接続マトリックスが直接反映されます。
メッセージ クラスのエラー レポート レベルは、.. のオプション(Options for..)ダイアログのエラー レポート(Error Reporting)タブで構成します。このダイアログを開くには、メイン メニューのプロジェクト(Project)タブでコンテンツ(Content)グループのプロジェクト オプション(Project Options)ボタンをクリックします。回路図エディタではプロジェクト(Project) | コンテンツ(Content) | をクリックして、PCB エディタではプロジェクト(Project) | コンテンツ(Content) | をクリックします。
プロジェクトのオプション(Options for Project)ダイアログでのエラー メッセージの定義の詳細については、プロジェクト オプションを参照してください。
コンテンツ
コンパイラ レポート以外に、メッセージ(Messages)パネルには、PCB 設計ルール チェック(DRC)や自動配線などの、ソフトウェアの他の機能に関する警告/エラー/ステータス情報も表示されます。メッセージに含まれている情報は、次の個別領域に分割できます。
- クラス(Class) – この値は、一般的なもの(警告など)から具体的なもの(特定のデザイン ルール チェック カテゴリなど)にわたります。メッセージのレベルごとに次のように色分けされます。
- ドキュメント(Document) – 警告/エラー/違反の原因が存在するソース ドキュメント。
- ソース(Source) – 警告/エラー/違反が検出されたときに該当タスクを実行していたサーバーまたはエンジン(コンパイラなど)。
- メッセージ(Messages) – 実際のメッセージ本文。
各メッセージには日時のタイムスタンプが付き、表示されるメッセージのリスト内で特定の番号も割り当てられます。
クロス プローブ
該当する場合は、メッセージから対象ドキュメント上の違反オブジェクトにクロス プローブできます。クロス プローブを実行すると、そのメッセージの具体的なソースに応じて、現在のビューが関連ドキュメント上の該当オブジェクトに直接切り替わるか、間接的に切り替わります。違反オブジェクトは、デザイン エディタ ウィンドウの中央に拡大表示されます(可能な場合)。
コンパイラ エラーなどの目的のメッセージからクロス プローブするには、そのメッセージを右クリックして、コンテキスト メニューからクロス プローブ(Cross Probe)を選択します。PCB プロジェクトのソース回路図ドキュメントをコンパイルすると、ソース(Source)フィールドのエントリがコンパイラ(Compiler
)である違反メッセージが作成されることがありますクロス プローブ コマンドを実行すると、デザイン エディタ ウィンドウ内の関連ドキュメント上の違反オブジェクトに対して直接プローブが実行されます。下に示す例では、重複デジグネータ エラーがこれに該当します。
同様に、パネル内の DRC エラー メッセージからクロス プローブすると、関連ドキュメント上の違反オブジェクトに対して直接プローブが実行されます。下に示す例では、PCB 幅ルール違反がこれに該当します。
右クリック メニュー
このパネルを右クリックして表示されるポップアップ メニューから、次のコマンドを選択できます。
- グループの基準(Group By) - ソース、クラス、またはドキュメントを基準にしてメッセージをグループ化します。
- クロス プローブ(Cross Probe) – パネルで選択したメッセージから、関連ドキュメント内のメッセージの原因となったオブジェクトにクロス プローブします。
- 次のメッセージをクロスプローブ(Cross Probe Next Message) – 次の報告されたメッセージにクロス プローブします。Ctrl + Shift + F3 キーボード ショートカットを使用してナビゲートします。
- 前のメッセージをクロスプローブ(Cross Probe Previous Message) – 前の報告されたメッセージにクロス プローブします。Ctrl + Shift + F4 キーボード ショートカットを使用してナビゲートします。
- すべてクリア(Clear All) – パネルに現在表示されているすべてのメッセージをクリアします。
- 選択範囲をクリア(Clear Selected) – すべての選択されたメッセージをパネルからクリアします。
- クラスをクリア(Clear Class) – 現在選択されているメッセージと同じクラスのメッセージをすべてパネルからクリアします。
- 保存(Save) – パネル内の現在のメッセージ リストを .txt ファイルとして保存します。このコマンドを実行すると、Save Message List To File ダイアログが表示されます。このダイアログを使用して、ファイルの保存先に移動して、ファイルに新しい名前を付けることができます(必要な場合)。
- 選択範囲を保存(Save Selection) – パネル内の選択したメッセージを .txt ファイルとして保存します。このコマンドを実行すると、Save Message List To File ダイアログが表示されます。このダイアログを使用して、ファイルの保存先に移動して、ファイルに新しい名前を付けることができます(必要な場合)。
- レポートへエクスポート(Export To Report) – パネル内の選択したメッセージを .html ファイルとしてエクスポートします。このコマンドを実行すると、Message List.html ファイルがプロジェクト内に表示されます。
- コピー(Copy) – 選択したメッセージを Windows のクリップボードにコピーします。
- 印刷(Print) – パネルに現在表示されているすべてのメッセージが含まれたレポートをプレビューして印刷します。
注釈
- すべてのメッセージをクロス プローブできるわけではありません。メッセージからクロス プローブできるのは、そのメッセージのドキュメント(Document)フィールドで指定された有効な(既存の)ドキュメントが、そのメッセージに関連付けられている場合のみです。
- 任意の列のヘッダーをクリックすると、その列に基づいてデータをソートできます。一度クリックすると、昇順でソートされます。再度クリックすると、降順でソートされます。
- データの列の表示順序を変更できます。列を移動するには、そのヘッダーをクリックし、目的の位置まで水平方向にドラッグします。有効な位置には、2 つの緑の位置矢印が表示されます。
- メッセージをクリアしても、それらのメッセージが必ずしも解決されたわけではありません。同じ未解決メッセージが元々生成された原因となった同じコマンドを実行すると、それらのメッセージが再び表示されます。メッセージのクリアは、デザイン内のエラーを解決するとき、解決されたと思われるメッセージをその都度手動で削除できることで、視覚的な補助として役立ちます。まだ存在する違反の最新状況を把握するには、発生元となったコマンドを再び実行する必要があります。
- PCB/コンパイラ/比較に固有のメッセージについては、関連ドキュメントが閉じると、対応するメッセージ エントリはパネルから自動的にクリアされます。たとえば、PCB ドキュメントに対して DRC チェックを実行した場合に、そのドキュメントを閉じると、そのドキュメントについてメッセージ(Messages)パネルに表示されているすべての違反メッセージはパネルからクリアされます。