レイヤの方向

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レイヤの方向(Layer Directions)ダイアログ。

概要

このダイアログを使用すると、設計者は、(レイヤ スタックに定義されている)有効なすべてのシグナル レイヤでの推奨配線方向を指定できます。

アクセス

このダイアログには、PCB エディタの Situs 配線方法(Situs Routing Strategies)ダイアログにあるレイヤの方向を編集(Edit Layer Directions)ボタンをクリックすることによってアクセスします。

Situs 配線方法(Situs Routing Strategies)ダイアログにアクセスするには、メイン メニューから、ツール(Tools) | 自動配線(AutoRoute) | » 設定(Setup)コマンド、またはツール(Tools) | 自動配線(AutoRoute) | » すべて(All)コマンドを使用します。

オプション/コントロール

このダイアログには、レイヤ スタックに定義されている各シグナル レイヤがグリッド形式で一覧表示されます。レイヤごとに以下が表示されます。

  • レイヤ(Layer) - シグナル レイヤの名前。
  • 現在の設定(Current Setting) - レイヤに対して現在選択されている推奨配線方向。このフィールドは編集可能です。方向設定として、未使用(Not Used)水平方向(Horizontal)垂直方向(Vertical)任意(Any)1 O'Clock2 O'Clock4 O'Clock5 O'Clock45 Up45 DownFan Out自動(Automatic)のいずれかを選択します。
接続線のフローに合わせて適切なレイヤ方向を選択します。自動配線では、配線が水平方向または垂直方向に制約されることがないように、トポロジカル マッピングを使用してルーティング パスが定義されます。通常は、外側のレイヤを水平方向(Horizontal)および垂直方向(Vertical)として設定することをお勧めします。ただし、2 O'Clock の角度に多数の接続が存在するマルチレイヤ基板で構成されるデザインでは、1 つ以上の内部レイヤに対してこれを推奨配線方向として設定してください。
  • 実際の方向(Actual Direction) - 自動配線で実際に使用されている配線方向。このフィールドは読み取り専用です。基本的には、現在の設定(Current Setting)フィールドでレイヤに対して選択されている推奨配線方向に従いますが、自動(Automatic)を選択した場合は、他のレイヤに定義されている配線方向に基づいて最適な方向が計算されます。
マルチレイヤ基板では任意(Any)方向オプションを使用しないでください。自動配線では、通常、方向が最も適合するレイヤに接続を配線するよう試みられるため、「任意の方向」としてマークされたレイヤは最終手段として使用されます。任意(Any)方向オプションは、通常、片面基板でのみ使用します。
配線方法の Layer Patterns パスでは推奨配線方向の情報が使用され、正しい方向を選択するかどうかで、時間と品質の両面において配線パフォーマンスが大きく変わる可能性があります。
角度付きレイヤを使用している場合に、そのレイヤに対して 90° のパートナ レイヤが必要になるわけではありません。これは、角度付きレイヤ上の障害物を避ける必要がある場合、通常、水平方向または垂直方向に配線されるためです。

 

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