自動配線ツール

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概要

SOLIDWORKS PCB には、トポロジカル自動配線が用意されています。トポロジカル自動配線では、異なる方法で配線スペースのマッピングが行われます。この方法は、幾何学的な制約を受けません。参照フレームとしてワークスペースの座標情報を使用する(グリッドに分割する)代わりに、トポロジカル自動配線では、座標を参照することなく、スペース内の障害物の相対的な位置のみを使用してマップが作成されます。この処理は、隣接する障害物間のスペースを三角分割することによって行われます。三角分割されたこのマップは、その後、配線の開始点から配線の終了点まで、障害物ペア間を縫うように配線するために、ルーティング アルゴリズムで使用されます。このアプローチの最大の長所は、マップが形状に依存せず(障害物とルーティング パスは任意の形状にできる)、任意の角度でスペースを横断できることです。直線状配線と同様、ルーティング アルゴリズムは純粋に垂直方向または水平方向のパスに制限されません。

SOLIDWORKS PCB には、BGA エスケープ配線にも対応したサーフェスマウント コンポーネント ファンアウト ツールも用意されています。エスケープ配線エンジンにより、各パッドがデバイスのエッジをちょうど越えたあたりまで配線されるため、配線接続がはるかに容易になります。

詳細

自動配線の使用に関連するコマンドは、リボンのツール(Tools) | 自動配線(AutoRoute)領域から使用できます。


自動配線に関連するコマンドにアクセスします。

これらのツールは次の用途で使用します。

コマンド 動作
自動配線(Autoroute) » 設定(Setup) このコマンドを使用すると、Situs 配線方法(Situs Routing Strategies)ダイアログが開き、配線方法を構成して保存できます。ダイアログの上半分には詳細な配線設定レポート(Routing Setup Report)が表示されます。配線を開始する前にこのレポートを必ず確認します。自動配線の設定の詳細については、Situs 配線方法(Situs Routing Strategies)ダイアログのページを参照してください。個々の配線方法の詳細については、Situs ストラテジ エディタ(Situs Strategy Editor)ダイアログのページを参照してください。
自動配線(Autoroute) » すべて(All) このコマンドを使用すると、Situs 配線方法(Situs Routing Strategies)ダイアログが開き、選択した配線方法を実行できます。
自動配線(Autoroute) » ネット(Net) メイン配線方法を使用して、選択したネットの全接続を対象として自動配線を試みます。
自動配線(Autoroute) » ネット クラス(Net Class) メイン配線方法を使用して、選択したネット クラスに属するすべてのネットの全接続を対象として自動配線を試みます。
自動配線(Autoroute) » コネクション(Connection) メイン配線方法を使用して、選択した接続を対象として自動配線を試みます。
自動配線(Autoroute) » エリア(Area) メイン配線方法を使用して、選択したエリア内を始点とする全接続を対象として自動配線を試みます。
自動配線(Autoroute) » コンポーネント(Component) メイン配線方法を使用して、選択したコンポーネントを始点とする全接続を対象として自動配線を試みます。
自動配線(Autoroute) » コンポーネント クラス(Component Class) メイン配線方法を使用して、選択したコンポーネント クラスに属するすべてのコンポーネントを始点とする全接続を対象として自動配線を試みます。
自動配線(Autoroute) » セレクト済みコンポーネントのコネクション(Connections on Selected Components) メイン配線方法を使用して、選択したコンポーネント(複数可)を始点とする全接続を対象として自動配線を試みます。
自動配線(Autoroute) » セレクト済みコンポーネント間のコネクション(Connections Between Selected Components) メイン配線方法を使用して、選択したコンポーネント間を通る全接続を対象として自動配線を試みます。
ファンアウト(Fanout) » すべて(All) 有効にしたファンアウト コントロール配線デザイン ルールおよびファンアウト オプション(Fanout Options)ダイアログの設定に従って、すべてのサーフェスマウント コンポーネントをファンアウトします。
ファンアウト(Fanout) » パワープレーンのネット(Power Plane Nets) 有効にしたファンアウト コントロール配線デザイン ルールおよびファンアウト オプション(Fanout Options)ダイアログの設定に従って、パワープレーンに接続されている各ネットをファンアウトします。
ファンアウト(Fanout) » シグナルネット(Signal Nets) 有効にしたファンアウト コントロール配線デザイン ルールおよびファンアウト オプション(Fanout Options)ダイアログの設定に従って、パワープレーンに接続されていない各ネットをファンアウトします。
ファンアウト(Fanout) » ネット(Net) 有効にしたファンアウト コントロール配線デザイン ルールおよびファンアウト オプション(Fanout Options)ダイアログの設定に従って、選択したネットをファンアウトします。
ファンアウト(Fanout) » コネクション(Connection) 有効にしたファンアウト コントロール配線デザイン ルールおよびファンアウト オプション(Fanout Options)ダイアログの設定に従って、選択した接続をファンアウトします。
ファンアウト(Fanout) » コンポーネント(Component) 有効にしたファンアウト コントロール配線デザイン ルールおよびファンアウト オプション(Fanout Options)ダイアログの設定に従って、選択したコンポーネントをファンアウトします。
ファンアウト(Fanout) » セレクト済みコンポーネント(Selected Components) 有効にしたファンアウト コントロール配線デザイン ルールおよびファンアウト オプション(Fanout Options)ダイアログの設定に従って、選択したコンポーネント(複数可)をファンアウトします。
ファンアウト(Fanout) » パッド(Pad) 有効にしたファンアウト コントロール配線デザイン ルールおよびファンアウト オプション(Fanout Options)ダイアログの設定に従って、選択したパッドをファンアウトします。
停止(Stop) 現在の配線パスの完成時に自動配線を停止します。
リセット(Reset) 自動配線をリセットします。
中断(Pause) 自動配線を中断します。必要に応じて再開できます。

 

自動配線の設定の詳細については、Situs 配線方法(Situs Routing Strategies)ダイアログのページを参照してください。

個々の配線方法の詳細については、Situs 配線方法エディタ(Situs Strategy Editor)ダイアログのページを参照してください。

ファンアウト コントロール配線デザイン ルールの詳細については、ファンアウト コントロール配線デザイン ルールのページを参照してください。

ファンアウト オプションの詳細については、ファンアウト オプション(Fanout Options)ダイアログのページを参照してください。

 

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