Situs 配線方法

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Situs 配線方法（Situs Routing Strategies）ダイアログ。

概要

このダイアログを使用すると、設計者は事前配線設定レポートにアクセスし、Situs 自動配線の使用に関して、配線方法およびその他のオプションを設定できます。Situs 自動配線では、高度なトポロジカル マッピングを使用して最初にルーティング パスを定義し、次にさまざまな証明済みルーティング アルゴリズムを利用して、この「人間的な」パスを高品質の配線に変換します。これは、PCB エディタに不可欠な要素として、PCB エレクトリカル ルール定義および配線ルール定義に従います。

アクセス

Situs 配線方法（Situs Routing Strategies）ダイアログには、PCB エディタから次の方法でアクセスできます。

• メイン メニューからツール（Tools） | 自動配線（AutoRoute） |  » 設定（Setup）コマンドを選択します。配線レポートにアクセスし、実際に配線せずに配線方法を設定するには、このコマンドを使用します。
• メイン メニューからツール（Tools） | 自動配線（AutoRoute） |  » すべて（All）コマンドを選択します。配線レポートにアクセスし、配線方法を設定するには、このコマンドを使用します。その後、準備が完了したら配線方法を選択し、Situs 自動配線を起動して、その配線方法で定義したルーティング パスに従って基板全体に配線します。

オプション/コントロール

ダイアログのコントロールは、次に示すように 2 つのメイン領域に分かれています。2 つのアクセス方法のコントロールにおける唯一の違いは、ダイアログの下部にある、キャンセル（Cancel）ボタンのすぐ左のボタンです。設定のみを行う（配線は行わない）ためにアクセスした場合は、標準の OK ボタンとして表示されます。これをクリックすると、ユーザー定義の配線方法に対する変更が保存されます。基板全体に配線するためにアクセスした場合は、Route Allボタンとして表示されます。これをクリックすると、現在選択されている配線方法に従って、基板の配線が試行されます。

配線設定レポート

• レポート ウィンドウ - この領域には、設計の事前配線分析に基づく、次のような情報を集めたレポートが表示されます。設計に現在定義済みで自動配線によって適用されるデザイン ルール（および各ルールの影響を受けるデザイン オブジェクト（ネット、コンポーネント、パッド）の数）、すべてのシグナル配線レイヤに定義されている配線方向、およびドリル レイヤ ペア定義です。

レポートには、配線のパフォーマンスに影響する可能性のある問題が一覧表示されます。このような警告には、配線方向が任意（Any）に設定された配線レイヤが含まれている可能性があります。可能な場合には、デザインを自動配線用に適切に準備できるようアドバイスするためのヒントが表示されます。一覧表示されたエラー/警告/ヒントは、すべて詳細に調査し、デザインの配線を続行する前に、必要に応じて対応する配線ルールを調整する必要があります。

• レイヤの方向を編集（Edit Layer Directions） - レイヤの方向（Layer Directions）ダイアログにアクセスするには、このボタンをクリックします。このダイアログでは、必要に応じてシグナル レイヤの配線方向を変更できます。
• ルールを編集（Edit Rules） - メインの PCB ルールと制約条件編集（PCB Rules and Constraints Editor）ダイアログにアクセスするには、このボタンをクリックします。または、既存の配線ルールを直接変更する場合は、レポートのメイン領域でルールそれぞれのハイパーリンクをクリックします。
• 名前を付けてレポートを保存（Save Report As） - レポートを HTML ドキュメントとして保存するには、このボタンをクリックします。標準の名前を付けて保存（Save As）ダイアログが表示されます。デフォルトでは、レポートは PCB 設計 ファイル（DesignName.htm）と同じ場所に同じ名前で保存されます。このダイアログを使用して、必要に応じて名前および場所を変更します。

配線方法

• 使用可能な配線方法（Available Routing Strategies） - この領域には、自動配線でデザインを配線するために使用できる現在有効な配線方法がすべて一覧表示されます。各配線方法は、その名前と説明で一覧表示されます。次の 6 つの配線方法がデフォルトで定義され、使用可能になっています。
  • クリーンアップ（Cleanup） - 標準的なクリーンアップ配線方法。
  • 標準的な 2 レイヤ基板（Default 2 Layer Board） - 2 レイヤ基板を配線するための標準的な配線方法。
  • 標準的なエッジコネクタ付き2レイヤ基板（Default 2 Layer With Edge Connectors） - エッジ コネクタ付き 2 レイヤ基板を配線するための標準的な配線方法。
  • 標準的なマルチレイヤ基板（Default Multi Layer Board） - マルチレイヤ基板を配線するための標準的な配線方法。
  • 標準的な直交配線（General Orthogonal） -配線用途である標準的な直交配線の配線方法。
  • ビア節約（Via Miser） - 積極的にビア最小化してマルチレイヤ基板を配線するための標準的な配線方法。

• 追加（Add） - ユーザー定義の新しい配線方法をリストに追加するには、このボタンをクリックします。Situs ストラテジ エディタ（Situs Strategy Editor）ダイアログが表示され、ここで、最も重要なその構成要素であるルーティング パスなどの配線方法を完全に定義することができます。
• 削除（Remove） - 使用可能な配線方法のリストから、現在選択されているユーザー定義の配線方法を削除するには、このボタンをクリックします。

• 編集（Edit） - 現在選択されているユーザー定義の配線方法を編集するには、このボタンをクリックします。Situs ストラテジ エディタ（Situs Strategy Editor）ダイアログが表示され、ここで、その構成要素であるルーティング パスなどの配線方法を必要に応じて変更できます。

• 複製（Duplicate） - 現在選択されている配線方法を複製するには、このボタンをクリックします。Situs ストラテジ エディタ（Situs Strategy Editor）ダイアログが表示されます。新しい配線方法に、専用の、よりわかりやすい名前と説明を指定し、必要に応じてその設定を変更します。
• すべての事前配線（既配線）をロック（Lock All Pre-routes） - 事前配線（既配線）ネットが自動配線によって削除（破棄）されたり再配線されないように設定するには、このオプションを有効にします。ほとんどの場合、特定のネットは手動で配線し、残りを自動配線します。
• 配線後に違反を破棄（Rip-up Violations After Routing） - 定義済みの（および適用可能な）デザイン ルールに違反している配線を、自動配線の配線セッションが完了した後に破棄するには、このオプションを有効にします。