ネット ラベル

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ネット ラベルは回路図内の異なる点を識別し、電気的に接続します。

概要

回路図のコンポーネントのピン間の電気的な接続を作成するには、それらのピンの間にワイヤを配置します。ピンがワイヤと物理的に接続されるため、このような接続は物理接続と呼ばれます。ネット ラベルなど、適切なネット識別子を使用して、接続を論理的に作成することもできます。ネット ラベルを使用すると、ネットにわかりやすい識別子を指定できるだけでなく、回路上の点を実際に物理的に配線することなく、接続することができます。

入手性

ネット ラベルは回路図エディタのみで配置できます。配置するには、メイン メニューからホーム(Home) | 回路要素(Circuit Elements) |  をクリックします。

配置

コマンドを起動すると、カーソルが十字に変わり、ネット ラベルの配置モードが開始されて、ネット ラベルがカーソル上にフローティングした状態になります。

  • Tab キーを押して、ネット ラベル(Net Label)ダイアログを開きます。ネット(Net)プロパティがダイアログ内でアクティブなコントロールになり、選択された既存のテキストが編集可能になります。単に、新しいネット名を入力し、Enter キーを押してダイアログを閉じます。
  • ネット ラベルを回転する必要がある場合は、スペースバーを押して 90° ずつ回転します。X または Y キーを押して、ネット ラベルをそれぞれ X 軸または Y 軸に沿って反転します。
  • ネット ラベルの左下隅が、それを割り当てるオブジェクトに接触するように位置を調整し、クリックするか、Enter キーを押してネット ラベルを配置します。
  • さらにネット ラベルの配置を続行します。または、右クリックするか、Esc キーを押して配置モードを終了します。

ネット ラベルの電気的ホットスポットは左下隅です。有効な接続を作成するには、このコーナーがワイヤ、バス、またはシグナル ハーネスに接触している必要があります

配置前にネット ラベルのネット(Net)プロパティが入力されており、入力された値の末尾が数字である場合、後続の各ネット ラベルでは、その数値が自動的に増加します。この動作は、プリファレンス(Preferences)ダイアログの回路図(Schematic) - 全般(General)ページの配置時の自動増加(Auto-Increment During Placement)オプションで構成されます。ネット ラベルについては、第1(Primary)フィールドのみが適用されます。第2(Secondary)フィールドは、ピンなど、オブジェクトに複数のフィールドがある場合に適用されます。

配置中に属性を変更できますが(Tab キーを押して、関連するプロパティ ダイアログを表示します)、変更した値がその後の配置のデフォルト設定になることに留意してください。

グラフィック エディット

ネット ラベルは、定位置編集と呼ばれる操作を使用してグラフィカルに編集できます。定位置でネット ラベル文字列を編集するには、1 回クリックして選択し、少し時間をおいてもう一度クリックして編集モードを開始します。

 一度クリックして文字列を選択します

 時間をおいて、もう一度クリックして定位置編集モードを開始します。

 ここでは、文字列が選択されており、置換文字列を入力できる状態になっています。

ネット ラベルを定位置で編集できます。

編集が完了したら、Enter キーを押すか、文字列から離れた場所をクリックして、定位置編集モードを終了します。

ロック(Locked)プロパティが有効になっているオブジェクトを選択したり、グラフィカルに編集したりすることはできません。オブジェクトをグラフィカルに編集するには、ロックされたオブジェクトを直接ダブルクリックし、ロック(Locked)プロパティを無効にします。

非グラフィカル エディット

非グラフィカル エディットには次の方法を使用できます。

関連するプロパティ ダイアログの使用

ダイアログ ページ: ネット ラベル

この編集方法では、ネット ラベル(Net Label)ダイアログを使用してネット ラベル オブジェクトのプロパティを変更します。

ネット ラベル(Net Label)ダイアログ。

このダイアログは、配置中に Tab キーを押すことでアクセスできます。

配置後には、次のいずれかの方法でダイアログにアクセスできます。

  • 配置されたネット ラベル オブジェクトをダブルクリックします。
  • ネット ラベル オブジェクトにカーソルを置き、右クリックして、コンテキスト メニューからプロパティ(Properties)を選択します。

SCH インスペクタ パネルの使用

パネル ページ: SCH インスペクタ

SCH インスペクタ(SCH Inspector)パネルを使用すると、デザイナーは、アクティブなドキュメント内の 1 つまたは複数のデザイン オブジェクトのプロパティを確認し、編集することができます。類似オブジェクトの検索(Find Similar Objects)ダイアログと組み合わせて使用することで、同じ種類の複数のオブジェクトを 1 か所で簡単に変更できます。

注釈

  1. ネット ラベルによって、1 つの回路図シート内で論理接続が作成されます。回路図シート間に接続が作成されるわけではありません。回路図シート間に接続を作成するには、ポートを使用する必要があります。
  2. ネット ラベルを否定する(その上に線を引く)には、ネット名の各文字の後ろにバックスラッシュ文字を挿入します(例: E\N\A\B\L\E\)。
  3. 個々のネットによってバスが形成される場合、ネットの名前の付け方には特別な要件があります。詳細については、バスのページを参照してください。
  4. 同じ名前を共有していても、異なるタイプのネット識別子が自動的に相互に接続されることはありません。たとえば、AGND という名前のネット ラベルが AGND という名前のパワー ポートに自動的に接続されることはありません。これらを接続するには、ワイヤを配置する必要があります。

 

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