アーク
内容
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概要
アークは、プリミティブ デザイン オブジェクトです。アークは基本的に、任意のレイヤに配置できる円形のトラック セグメントです。アークは、PCB のレイアウトでさまざまな用途に使用できます。たとえば、オーバーレイ レイヤまたはメカニカル レイヤ上でコンポーネントの外形を定義するとき、アークを使用することで、基板外形やカットアウトのエッジなどを示すことができます。アークを使用して、インターラクティブ配線時にカーブしたパスを作成することもできます。アークは開いた形状にすることも、閉じた形状にして円(一般的に全円アークと呼ばれる)を作成することもできます。
使用可能な機能
アークは、PCB エディタと PCB ライブラリ エディタの両方で配置できます。
PCB エディタ
- ホーム(Home) | 配置(Place) | をクリックして、メニューから目的の配置モードを選択します。
- ホーム(Home) | 配置(Place) | をクリックして、アークを全円として直ちに配置します。
PCB ライブラリ エディタ
- ホーム(Home) | 配置(Place) | をクリックして、エッジ モードでアークを配置します。
- ホーム(Home) | 配置(Place) | をクリックして、メニューから異なる配置モードを選択します。
配置
アークを配置する方法は、選択した配置方法に応じて異なります。次の 4 つのアーク配置方法を使用できます。
- 中心を指定してアークを配置(Place arc by center) – この方法では、アークの中心を始点として使用してアーク オブジェクトを配置できます。
- エッジを指定してアークを配置(Place arc by edge) – この方法では、アークのエッジを始点として使用してアーク オブジェクトを配置できます。アークの角度は 90° に固定されます。
- エッジを指定してアークを配置(任意の角度)(Place arc by edge (any angle)) – この方法では、アークのエッジを始点として使用してアーク オブジェクトを配置できます。アークの角度は任意の値に設定できます。
- 全円を配置(Place full circle arc) – この方法では、360°(全円)のアークを配置できます。
中心を始点とするアークの配置
このコマンドを起動すると、カーソルが十字に変わり、アークの配置モードが開始されます。配置は、次の一連の操作を実行して行います。
- クリックするか、Enter キーを押して、アークの中心点を固定します。
- カーソルを移動してアークの半径を調整し、クリックするか、Enter キーを押して、半径を設定します。
- カーソルを移動してアークの始点を調整し、クリックするか、Enter キーを押して、始点を固定します。
- カーソルを移動してアークの終点の位置を変更し、クリックするか、Enter キーを押して終点を固定して、アークの配置を完了します。
- さらにアークの配置を続行します。または、右クリックするか、Esc キーを押して配置モードを終了します。
エッジを始点とするアークの配置
このコマンドを起動すると、カーソルが十字に変わり、アークの配置モードが開始されます。配置は、次の一連の操作を実行して行います。
- クリックするか、Enter キーを押して、アークの始点を固定します。
- カーソルを移動してアークの終点の位置を変更し、クリックするか、Enter キーを押して終点を固定して、アークの配置を完了します。
- さらにアークの配置を続行します。または、右クリックするか、Esc キーを押して配置モードを終了します。
エッジを始点とするアークの配置(任意の角度)
このコマンドを起動すると、カーソルが十字に変わり、アークの配置モードが開始されます。配置は、次の一連の操作を実行して行います。
- クリックするか、Enter キーを押して、アークの始点を固定します。
- カーソルを移動してアークの半径を調整し、クリックするか、Enter キーを押して、中心点を固定します。
- カーソルを移動してアークの終点の位置を変更し、クリックするか、Enter キーを押して終点を固定して、アークの配置を完了します。
- さらにアークの配置を続行します。または、右クリックするか、Esc キーを押して配置モードを終了します。
全円の配置
このコマンドを起動すると、カーソルが十字に変わり、アークの配置モードが開始されます。配置は、次の一連の操作を実行して行います。
- クリックするか、Enter キーを押して、アークの中心点を固定します。
- カーソルを移動してアークの半径を調整してから、クリックするか、Enter キーを押して半径を設定して、アークの配置を完了します。
- さらにアークの配置を続行します。または、右クリックするか、Esc キーを押して配置モードを終了します。
追加の配置アクション
配置中に実行できるその他の操作は次のとおりです。
- 全円アークを配置(Place Full Circle Arc)以外のすべての方法では、アークの終点を定義する前にスペースバーを押すと、アークを反対方向にレンダリングできます。
- L キーを押して、アークを基板の反対側に反転します。この操作を実行できるのは、アークの始点/中心点を固定する前のみです。
- (数値キーパッドの)+ および - キーを押して、デザイン内の表示可能なすべてのレイヤをそれぞれ前方および後方に順番に切り替えて、配置レイヤをすばやく変更します。
- Tab キーを押して、関連するプロパティ ダイアログにアクセスします。このダイアログでは、アークのプロパティをその場で変更できます。
キープアウトとしてのアークの配置
配置や配線の境界などの役割を果たすように、レイヤ固有のキープアウト オブジェクトまたはすべてのレイヤのキープアウトとしてアークを配置することができます。キープアウトとして定義されたオブジェクトは、写真のプロットや印刷など、出力の生成時には無視されます。レイヤ固有のキープアウト アークは、単に、キープアウト(Keepout)プロパティが有効になっているアーク オブジェクトです。すべてのレイヤのキープアウトは、キープアウト レイヤに配置されているアークです。
- レイヤ固有のキープアウトを配置するには、目的のシグナル レイヤに標準アークを配置してから、キープアウト(Keepout)チェックボックスをオンにして、そのアークをレイヤ固有のキープアウトとして設定します。または、次の方法で、事前定義されたアーク キープアウト配置コマンドのいずれかを使用します。
- PCB エディタ - ホーム(Home) | 配置(Place) | をクリックします。
- PCB ライブラリ エディタ - ホーム(Home) | 配置(Place) | » キープアウト(Keepout)をクリックします。
- すべてのレイヤのキープアウトを配置するには、キープアウト レイヤをアクティブ レイヤにした後、リボンから標準アークを配置します。
グラフィカル エディット
この編集方法では、配置されたアーク オブジェクトをワークスペース内で直接選択して、そのサイズ、形状、または位置をグラフィカルに変更できます。
アーク オブジェクトを選択すると、次の編集ハンドルが使用可能になります。
- A をクリックしてドラッグして、半径を調整します。
- B をクリックしてドラッグして、終点(開始角度と終了角度)を調整します。
- 編集ハンドルから離れて、アーク上の任意の場所をクリックし、ドラッグしてアークを再配置します。ドラッグ中に、アークを回転またはミラーリングすることができます。
- スペースバーを押して、アークを反時計回りに回転します。時計回りに回転するには、Shift + スペースバーを押します。回転は、プリファレンス(Preferences)ダイアログの PCB エディタ(PCB Editor) - 全般(General)ページで定義した回転ステップ(Rotation Step)の値に従って行われます。
- X または Y キーを押して、アークをそれぞれ X 軸または Y 軸に沿ってミラーリングします。
非グラフィカル エディット
非グラフィカル エディットには次の方法を使用できます。
関連するプロパティ ダイアログを使用した編集
ダイアログ ページ: アーク
この編集方法では、次のダイアログを使用してアーク オブジェクトのプロパティを変更します。
配置中にアーク(Arc)ダイアログにアクセスするには、Tab キーを押します。
配置後には、次のいずれかの方法でダイアログにアクセスできます。
- 配置されたアーク オブジェクトをダブルクリックします。
- アーク オブジェクトにカーソルを置き、右クリックして、コンテキスト メニューからプロパティ(Properties)を選択します。
インスペクタ パネルを使用した編集
パネル ページ: PCB インスペクタ、PCBLIB インスペクタ
インスペクタ パネルを使用すると、デザイナーは、アクティブなドキュメント内の 1 つまたは複数のデザイン オブジェクトのプロパティを確認し、編集することができます。適切なフィルタリングと組み合わせて使用することで、同じ種類の複数のオブジェクトを 1 か所で簡単に変更できます。